19・マイルスの正体 2
騎士達には、マイルスと同じ紋章があった。やがて騎士達はグレン達の前で停まった。
「…あんた達、何者だ?」
未だ警戒を緩めないグレンが尋ねた。すると、騎士達の中から、灰色狼の獣人が、馬に乗って現れた。
「俺はエルディア王国軍第1軍軍団長のロイナスだ! 貴様は何者だ?」
ロイナスと名乗った狼獣人は、今度はグレンの事を尋ねてきた。
「僕はグレン。王都に向かって旅をしている剣士…此処に居るマイルスと共に…」
グレンは名乗りながら、背後に居たマイルスの事を示した。
「!!!!!」
するとロイナスを含めた騎士達は、次々と馬から降りて跪いた。
「マイルス王女様! よくぞご無事で!!!!」
騎士達が声を揃えて言った。
「…えっ?」
一瞬グレンは、何が起こったのか分からなかった。
「マイルス…一体どういう事?」
グレンの質問に、マイルスが答えようとすると、怒号が上がった。
「貴様ぁ!!! 姫様を呼び捨てにするだけではなく、無礼な口をきくとは! 不敬罪であるぞ!」
怒号と共にロイナスが腰の剣を抜こうとした為、グレンも夜月を抜こうとし、その場は一触即発になった。
「止めるんだ、ロイナス!」
グレンとロイナスの間に入ったのは、マイルスであった。
「グレンはボクの正体を知らないんだ! ぼくが秘密にしていたから!」
そしてマイルスは、グレンの方を見て言った。
「ゴメンねグレン。今まで黙ってて…ボクの本当の名前は、マイルス=シャロン=エルディア。エルディア王国の王女なんだ…」
マイルスの言葉に、グレンは言葉を失った。
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