18・マイルスの正体 1
久しぶりの投稿ですわ。
「そろそろ王都だね」
三十分前程に、王都を示す立札を見つけたので、グレンが言った。ちなみに朝食の際、夜中に大音(グレンの魔法の音)が聞こえたと、マイルスから尋ねられたが、グレンは、『近くの森の巨木でも倒れたんじゃないの?』と誤魔化したのだった。
「じゃあ早く行こうか!」
そう言ってマイルスは、グレンに背を向けて歩き出す。その背中のマントには、あのエルディア王国の紋章が描かれている。
「マイルス!」
「!? な、何だい?」
いきなりにグレンが大声を出したので、マイルスは驚いて振り向いた。
「マイルスのマント…かな? その紋章ってこのエルディア王国の紋章だよね」
「……」
「マイルスは、国の関係者か騎士団なの?」
グレンが尋ねると、マイルスは少し考えて口を開いた。
「…王都も近いし、そろそろ、ボクの事を話そうか…」
マイルスが話そうとした。その時…。
『マスター。王都の方面から、百騎程の騎馬隊がやって来ます』
「!」
リアに言われて、グレンは『超感知能力』のレーダーで確認をした。すると確かに、かなりの数の大群が、自分達の方へと向かってきていた。
「…マイルス。下がって!」
「えっ? う、うん…」
グレンの真剣な口調で言うので、マイルスは何も言い返さず、素直に従った。
『リア。相手はあとどれくらい?』
夜月に手を掛けながら、心の中でリアに尋ねた。
『もう間もなくです。そろそろマスターの視界にも見えるかと…』
リアの言葉通り、グレンの眼に騎馬隊の姿が見えた。そして、その騎馬の騎士達の来ている鎧や服等に見覚えのある紋章があった。
「…マイルスと…同じ紋章?…」
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