16・マイルスの紋章と朝の騒ぎ
「リア、絶対こうなるって知ってたでしょ!?」
『マスターの魔法及びスキルは、全て把握しておりますから』
「…他の術も試そうか考えたけど止めた…最悪この辺りが、焼け野原になる」
そう決めて、グレンはマイルスの元へと戻った。
マイルスの所に戻ると、どうやら先程の魔法で起きなかった様であり、グレンが掛けたブレザーの位置もそのままであるが、寝返りを打ったのか、グレンに背を向ける様に寝ていた。
「ん?」
今まで気付かなかったが、マイルスのマントに、何かの紋章な様な物があった。
「リア。マイルスのマントの紋章、なんだか分かる?」
『エルディア王国の紋章ですね。王国の騎士等が身に付ける鎧や衣服にもあります』
「じゃあ、マイルスは王国関係の縁の人なのか、てっきり冒険者かとおもったけど、マイルスは一体何者なんだろう…」
不思議に思う、グレンだった。
翌朝…
朝霧の中、マイルスは目を覚ました。
「…ん?」
マイルスは自分のお腹からスカートに掛けて、グレンの服が掛かっている事に気付いた。マイルスは服を取り、その匂いを嗅いだ。
『…グレンの匂いがする…』
何故か分からないがマイリスは、服に染みついたグレンの匂いを堪能していた。
「おはよう、マイルス」
「!?」
其処に野兎を二羽持ったグレンがやってきた。幸いにもマイルスがグレンの服の匂いを嗅いでいた所は見られなかった様だ。
「お、おはようグレン…ってグレンもしかして、一晩中起きてたの?」
自分が起こされた記憶が無い為、グレンが一晩中見張りをしていたという事に思い立った。
「うん。猫だからか眠くならなくてね…」
そうマイルスに説明したグレンだったが、本音は違った。
『身体力の性か、全く眠くならなかったし…何より、女の子のマイルスに見張りをさせるわけにはいかない…』
という理由であった。
「もう、ボクの方がお姉さんなんだから、遠慮しなくても良いのに…それより、この服グレンのだよね? 何でボクに掛かっているの?」
マイルスに尋ねられ、昨夜の事を思い出し、答えに詰まるグレン。
「え、えっとその…マイルス、そんな服装だから、お腹冷やさない様にしてあげたんだよ」
咄嗟的に言い訳を言うが、マイルスは掛けられていた位置から、本当の理由が察する事が出来た。
「はは~ん…成程…ボクのスカートが捲れそうだったんじゃないのかい?」
「!!! ちちちちち、違う違う違う!!!!」
慌てて全否定する紅蓮だったが、その反応でマイルスは確信を得る事が出来た。
『6・美しき魔法少女』にて、マイルスの装飾に追加のイヤリングをしましたわ。




