12・マイルスのからかい
マイルスの元へ戻ると、既にマイルスが魔法で火を起こしていた。
「ただいま、マイルス」
「おかえり、グレン。どんな獲物が取れた?」
マイルスに言われ、グレンはアイテムボックスから、シザーベアの死体を出した。
「嘘!? これシザーベアだよ! ゴブリンとは比べ物にならない位のランクのモンスターだよ」
「えっ? そうなの?」
「良く無事だったねグレン。苦戦したんじゃないの?」
「いや、瞬殺だったけど…」
「…ま、まあいいや…それより、肉を解体したいけど、グレンはやり方は?」
マイルスに言われ、グレンは無言で首を横に振る。
「マイルス。もし知ってたら教えてくれない? といっても僕はナイフは無いから、これでやるしかないけど…」
そう言いながら、腰の夜月を軽く叩くグレン。
「ボクがナイフ持っているから貸そうか?」
そう言ってマイルスは、スカートに巻かれたベルトのホルダーにあるナイフ取り出し、グレンに渡した。
グレンはナイフを受け取り、マイルスの指示の元、シザーベアを解体した。
※ ※
「はぁ~お腹いっぱい!」
夕食を終えて、マイルスは満腹感で軽く伸びをした…その際に胸が揺れたのを、グレンは見てしまった…。
「ねえ、マイルス」
「何だい?」
「その…王都の女性というか冒険者は…みんなマイルスみたいな服装をしているの?」
あまりにもマイルスの服装が、目のやり場に困る為、尋ねるグレンだった。
「う~ん…特別ボクみたいな服装の人はあまり居ないけど…」
「じゃあ何で…そんな恰好を…」
「お気に入り出し、動きやすいからかな…!」
そう言った時、ふとマイルスはある事に気づき、ニヤリと笑ってグレンを見た。
「成程、成程。どうやらグレンはボクの服装が気になるんだね…エッチな猫だね」
「ち、ちちちち違うよ! ただマイルスがそんな恰好しているから、王都の女性は皆そうなのかなって思っただけだよ!?」
必死にマイルスに弁解するグレン。マイルスに嫌われたくないからだ。そんなグレンをマイルスは、クスクスと笑って、グレンの心情を見透かした様に言った。
「大丈夫だよグレン。ボクは君を嫌いにならないから…それに…グレンなら別に、そう見られても平気だよ」
「!?」
マイルスの最後の言葉に、グレンは顔を赤くなるのを感じた。
「ぼ、僕が見張りをするから、マイルスは寝て良いよ!」
話を逸らす様に言いだすグレン。そんなグレンの事を気遣うマイルス。
「分かった…でも、暫くしたら起こしてね、ボクが見張りするから…あと…寝てる時に、ボクの事を好きにして良いよ」
「しないよ!」
マイルスは自分がからかった言葉の返事を聞くと、その場に横になり眠りに入った。
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