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黒猫の騎士  作者: 黒猫キッド
第一部・クーデター編
11/77

11・野宿と食材確保

 短いですが、何とか一話分になりましたわ。

 王都に向かって歩いていく内に、辺りは夕暮れ時になった。

「今日はこの辺で、野宿にしようか?」

 大きな木の根元で、マイルスが尋ねてきた。

「僕は構わないけど…」

 何か言いづらそうなグレン。

「? どうしたの?」

「いや実は…僕、野宿のやり方知らないんだ」

 馬鹿みたいな奴だと笑われるかなと思ったグレンだが、マイルスは優しく微笑むだけであった。

「大丈夫だよ。火はボクの魔法で何とかなるし、食べ物は何処か近くから、獲物を見つけてくれば良いし」

「そっか、じゃあ僕が獲物を探してくるから、マイルスは火とかをお願い!」

「分かった。気を付けて…って、グレンなら大丈夫か」

 マイルスの言葉に、グレンは苦笑い気味に、少し離れた所にある森へと走った。


※           ※


「さてと…近くに獲物は居るね…」

 抜き身の夜月を持ちながらグレンは言った。

 グレンは森に入ると同時に、『超感知能力』のスキルを使用し、獲物の探索をしていた。それと同時に待っているマイルスに、何らかの外敵が襲っていないかの確認も、『超感知能力』で行っていた。

 そして、グレンの進行方向の『超感知能力』のレーダーには、『SCISSOR BEAR』と、表示があったのであった。

「グルルウウゥゥ!!!」

 やがて木々の間から、身長3m程の鋭い爪が生え揃った巨大なクマが現れた。

「シザーベア…名前の通りの姿だな…」

 夜月を構えながらグレンが言う。

「悪いけど、夕食になってもらうよ」

「ガァアアアアア!!!!」

 グレンの言った言葉が理解出来たのか、シザーベアは鋭い爪を、グレン目掛けて振り降ろしてきた。

 しかし振り降ろされた場所に、グレンの姿は無かった。グレンは攻撃が当たる寸前にジャンプをし、シザーベアの頭の上に居た。そして夜月を振りかざし、シザーベアの頭部を切断した。

「夕食確保っと」

 グレンが着地すると同時に、シザーベアの亡骸は倒れた。グレンは夜月を鞘に戻すと、シザーベアをアイテムボックスに収納して、マイルスの元へと戻るのであった。


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