11・野宿と食材確保
短いですが、何とか一話分になりましたわ。
王都に向かって歩いていく内に、辺りは夕暮れ時になった。
「今日はこの辺で、野宿にしようか?」
大きな木の根元で、マイルスが尋ねてきた。
「僕は構わないけど…」
何か言いづらそうなグレン。
「? どうしたの?」
「いや実は…僕、野宿のやり方知らないんだ」
馬鹿みたいな奴だと笑われるかなと思ったグレンだが、マイルスは優しく微笑むだけであった。
「大丈夫だよ。火はボクの魔法で何とかなるし、食べ物は何処か近くから、獲物を見つけてくれば良いし」
「そっか、じゃあ僕が獲物を探してくるから、マイルスは火とかをお願い!」
「分かった。気を付けて…って、グレンなら大丈夫か」
マイルスの言葉に、グレンは苦笑い気味に、少し離れた所にある森へと走った。
※ ※
「さてと…近くに獲物は居るね…」
抜き身の夜月を持ちながらグレンは言った。
グレンは森に入ると同時に、『超感知能力』のスキルを使用し、獲物の探索をしていた。それと同時に待っているマイルスに、何らかの外敵が襲っていないかの確認も、『超感知能力』で行っていた。
そして、グレンの進行方向の『超感知能力』のレーダーには、『SCISSOR BEAR』と、表示があったのであった。
「グルルウウゥゥ!!!」
やがて木々の間から、身長3m程の鋭い爪が生え揃った巨大なクマが現れた。
「シザーベア…名前の通りの姿だな…」
夜月を構えながらグレンが言う。
「悪いけど、夕食になってもらうよ」
「ガァアアアアア!!!!」
グレンの言った言葉が理解出来たのか、シザーベアは鋭い爪を、グレン目掛けて振り降ろしてきた。
しかし振り降ろされた場所に、グレンの姿は無かった。グレンは攻撃が当たる寸前にジャンプをし、シザーベアの頭の上に居た。そして夜月を振りかざし、シザーベアの頭部を切断した。
「夕食確保っと」
グレンが着地すると同時に、シザーベアの亡骸は倒れた。グレンは夜月を鞘に戻すと、シザーベアをアイテムボックスに収納して、マイルスの元へと戻るのであった。




