10・ステータス隠蔽とレベルアップ
「凄い…これが魔法…」
グレンは驚きと感動を込めた言葉を述べた。
「そんなぁ…今のは初歩的な魔法だよ」
照れた様子で答えるマイルス。するとマイルスは、ある事を尋ねた。
「そういえば、グレンのステータスってどんなの?」
「ステータスって、他の人にも見せられるの?」
「当たり前じゃないか。グレン知らなかったの? 表示する意思があれば、他人にも見せられるよ!」
マイルスに言われ、グレンはステータスを開こうとしたが、ある事に気付いた。
『不味い…僕のステータス、レベル1であの数値的に多分普通の人より高い…おまけに称号で、僕が異世界の存在だってバレる…隠蔽しよう』
『スキル使用 ステータス隠蔽!』
グレンは『ステータス隠蔽』を使用した後のステータスを開いた。
グレン
種族・黒猫獣人
年齢・15歳
職業・魔法剣士
レベル・2
能力・剣術、雷魔法、鑑定。
体力・63
知力・65
魔力・88
精神力・65
身体力・64
『身体力以外は一桁数字が消えて、身体力は一桁数字が消えた上に、半分になっている…これなら大丈夫だろう…あとレベルが上がっている…ゴブリン倒したからか?』
「グレン、どうしたの?」
急に何も言わなくなったので、不審に思ったマイルスが尋ねた。
「え、いや何でもないよ…これが僕のステータス」
グレンは『ステータス隠蔽』で偽装したステータスを見せた。
「どれどれ…! グレン、魔法剣士なんだ! 剣使ってるから、猫獣人特有の錬成精製師じゃないとは思ってたけど。それに魔力も魔法剣士にしては高いね。…あと15歳かぁ…ボクより年下だね」
偽装されたステータスを見たマイルスが、感想を述べた。
「年下? マイルスは何歳なの?」
女の子に年齢を聞くのは失礼と思いながらも、同じ歳かと思っていた為に、尋ねずにはいられなかった。
「ボクは16歳。ボクの方がお姉さんだね」
「お姉さんって…いっこ違いじゃないか…ところでマイルスのステータスは?」
「ボクはね…」
マイルスはステータスを表示しようとした。しかし…
「今は秘密! 王都に行ってから教えるよ」
「ええ~何で? 僕は教えたのに…」
人(猫)には聞いておいて、自分は見せないことに、グレンは不満を感じた。
「大丈夫。王都に着いたら、必ず見せるから」
マイルスにお願いされる様に言われ、グレンは顔を赤くしながら受け入れた。
『それはそうと…本来の僕のステータスはどうなっているんだ?』
そう思いグレンは、今度は自分だけが認識出来る様な状態で、ステータスを開いた。
グレン クロサキ
種族・黒猫獣人
年齢・15歳
職業・魔法剣士
レベル・2
能力・剣術、雷魔法、炎魔法、水魔法、風魔法、土魔法、無属性魔法、言語理解、鑑定、ステータス隠蔽、物質物錬成能力、物質物付属能力、飛行猫Lv1、音速猫Lv1、???、???、???、超感知能力、完全精神耐性、超回復力。
称号・異世界の勇者、神の加護を受けし者、偉大なる捻くれ者。
体力・1260
知力・1300
魔力・1778
精神力・1318
身体力・2580
「ニャニャニャ!?」
「えっ? どうしたの!?」
あまりの事にグレンは猫の様な声で驚き、その声にマイルスも驚いた。
「な、何でも無いよ、ゴメン」
「?」
マイルスは不思議そうな顔をしていたが、何とか誤魔化せた。
『オイィィィィィ!!!! レベルが一つ上がったら、ステータス値も2倍になってるぞ! これ普通なのか? それともやっぱり僕が凄いのか? せめてマイルスのステータスが分れば、比較できるんだけど…どうしてマイルスは、ステータスを見せてくれないんだろう…』
グレンは内心、自分のステータスへのツッコミと、マイルスの秘密について嘆いていた。
『『鑑定』を使えば、マイルスのステータスを見る事が出来ると思うけど…王都に着けば見せてくれるんだし、それまで待つか』
「グレン~」
「!」
マイルスの声に、思考を止める。
「早く行こ~よ!」
少し離れた所で、マイルスが飛び跳ねながら、グレンを呼んでいる。
『ちょ、ちょっと! 揺れてる揺れてる! 大きな胸が! スカートも見えちゃう!』
と、内心では動揺しているが、そんな事声に出せる訳なく…。
「う、うん! 今行くから、そんなに跳ねないでよ!」
と、さり気無く跳ねる動作を止める様に言いながら、グレンはマイルスの元に行った。
これで事実上ストック無くなりましたので、一旦ストップですわ。ホンマすんまへん。何か感想があればどうぞ




