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プロローグ

 遥かな広がりを見せる宇宙。

 真空に満ち満ちた無限の空間。

 果てしなき漆黒の大海。

 人類がこの領域へ本格的に踏み込んだのは、西暦2300年を過ぎた頃である。

 大型航宙探査艦の建造技術が進み、恒星間航法技術ゲートジャンプという超長距離空間移動法が確立された事で、人類は地球を遠く離れ、異なる星系への進出を実現させた。

 この探査行の最中、別なる惑星で全く新しいエネルギー資源を獲得した人類は、これを契機とし飛躍的に科学力を発展させていく。

 しかし高まった技術力へ比例するように人々の心は荒み、西暦2500年代、人類は過去最悪の戦いとなる第七次世界大戦によって、地球を初めとした太陽系を滅亡させてしまう。

 狂った戦争が招く終局を予見していた人々は、超大型恒星間移民船に乗り込み、大戦末期に太陽系を離脱。

 人類が生存可能な新たな銀河系に逃れ、地球と酷似した環境を持つ新母星『アウエリウス』に移住した。

 これを機にそれまでの暦を星暦せいれきと改め、過去の愚行を繰り返さぬよう固く誓い、人類は新たな生活を始める。

 そして時は流れて星暦2000年代。

 人類はかつてない規模を持つ二大勢力に分かれていた。

 アウエリウス全域を版図とするヴァレリア連邦統一政府。総人口凡そ60億人。

 星系を巡る自由軌道型植民コロニー群によって組まれたグロバリナ帝国。総人口凡そ50億人。

 この二つに。

 星暦2050年、グロバリナ帝国が武装勢力を用いてアウエリウスへ侵攻した事から、両勢は人類史上二度目の宇宙戦争を勃発させる。

 アウエリウスの武力支配を目論む帝国と、これに抗う統一政府の戦いは苛烈を極めた。

 アウエリウス周辺宙域では帝国軍と統一政府軍の戦艦群が昼夜を問わず激戦を繰り返し、防衛網を突破した戦艦が主星の街を、或いは帝国側コロニーを焼いた。

 搭乗式人型機動兵器《Cosmo-Dragoon(略式名称COD)》の戦闘部隊は休まず戦い続け、その残骸を星に、宇宙に散らしていく。

 泥沼の大戦は甚大な被害を出しながらも続けられ、双方を急激に疲弊させていった。

 西暦2070年、これ以上の戦いは両勢を滅ぼすだけだと強く主張する和平推進派の尽力により、 帝国皇帝と統一政府元首の間に会談が持たれる。

 厳重な警備の中、両人の合意による調印を以って停戦条約が締結。これにより20年に及ぶ戦争は漸く終わりを迎えた。

 これ以降、帝国と統一政府は同盟国として対等の付き合いを初め、人々は久方ぶりの平和を謳歌する。

 しかし戦争の傷跡は深く、特に資源の著しい消耗は両勢力に深刻な被害を与えていた。

 この問題に対し帝国と統一政府は国力回復復興政策の一環として、他惑星での資源獲得、然る後の帰還転用を目的とした資源惑星開発公団を合同出資によって設立する。

 星暦2071年に第一期公団軍が外星系へ旅立ち、翌年には第二期公団軍が続いた。

 そして星暦2073年、第三期公団軍が先遣隊を追う形で出発する。

タイトルは「しんきさいせい・ほしふりらくむ」と読みます。

真機最生の意味は追々作中で明らかになっていくと思いますが、「新規再生」という意味もあります。

こちらは昔書いていた「星降落夢シリーズ」を新たに生まれ変わらせたという意味です。

一話辺りの文章量は比較的少なくいくと思います。

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