PDCAサイクルを学ぼう! 2
よし。ではこれを、我が投稿小説に当てはめて考えてみよう。
「まず、世は読者になにがウケるか調べるため(P)、ネタ出ししたリストの中から20本の作品の冒頭を書き投稿した(D)。そしてPV数2という評価が得られたが……」
なにか納得がいかなくって首をひねった。
「いや、ここで言う『評価』というのは、おそらくは自己評価のこと! 自作が上手く行かないのはなぜかと反省したり分析したりする段階のこと! 危うく『あとはAだけだ!』などと言うところであった……。塔のトラップですら恐れをなすこの魔王覇者をたばかるとは! PDCA、侮れぬ!」
しかしそれはフリダシに戻ったということ。
つまり、自作のなにが悪いかを考えねばならない。
俺はガッツリと頭を抱えた。
「ネタか……? いや我が知名度か……? 「ラノベのボリュームゾーンの38歳のおっさん」にはドンピシャのネタばかりを選んだハズだというのに、世が転生して、異世界で魔王覇者などしているうちに、世の感性が日本の38歳のおっさんとは感覚がズレてしまったというのか……? この間dアニメストアで一気見した『けものフレンズ』には、たーのしー! できたというのに! く……ッ! あの世界に降臨できるのであればセルリアンなぞ世が一層してくれようぞ! だから、ああ、サーバルちゃんよ! この魔王覇者を『すごいんだよ!』と言ってくれぃ! トキさんよ! 汝の歌声で世を癒してくれぃ! あっ!? 二人とも文字が読めない! ならばハカセよジョシュよ! 料理ぐらいいくらでも振る舞うから、ああ! ああ!」
そのあと、現実逃避で3話を見てしまったあと、たつき監督に「新作映像のためのクラウドファンディングがあるのなら、この魔王覇者がいくらでも払いますぞ! フワーッハッハ!」と@ツィートして、気分がいくらか安らいだ。
「よし……。落ち着いてきたから対策を練ろう。投稿サイト上の人気や注目の作品群と自作とを比べるのだ。この魔王覇者、退かぬ! だが媚びる! 省みる!」
そして、つらつらと注目作や人気作をタッチすること約一時間。
「こ……これはぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……っ!」
俺はある重大なことに気がついた。