ためしがき
ためしがきなのでよくわかりません。
あと語彙力皆無なので文章わけわかめだし誤字脱字大量発生なので注意してください。
寒い。
暖房の効かないおじいちゃんの車に乗せられて、山奥へ向かっている。
春からはじめる1人暮らしのために、おじいちゃんは一軒家を買ってくれた。
お父さんとお母さんは、10年前海外に行ったきり帰ってこない。だから顔もはっきり覚えてない。きっと今頃死んでいる。
おじいちゃんだけが、唯一の身寄り。
そんなおじいちゃんでさえ、春から大事な仕事があるらしく、海外へ行ってしまう。
ボーッとしてたら、例の一軒家についた。
それは木造建築で虫食いも酷く、雑草まみれのおんぼろ屋敷だった。
そしておじいちゃんからの口からはとんでもない言葉が飛んできた。
〝今日は家に客が来る。わりぃがおめぇは掃除がてらここで1泊してくれねぇか。春からお世話になる家だ、少しでも慣れとかんとな。〟
そう言っておじいちゃんは返事も聞かずそそくさと帰っていった。
掃除しろと言われたけど、掃除道具なんて持ってない。持ってるのは常備してる鞄だけ。ひとまず邪魔な雑草を抜いて戸を開けようとしたら、戸が外れた。
まあ想定の範囲内。
中は案外綺麗で、1泊ぐらいならできそうだった。
おんぼろ屋敷だから、食事も布団もPCもない。何もすることがない。とりあえず縁側で雑草まみれの庭を眺めていたら、自然と瞼が重くなって、そのまま眠ってしまった。
目が覚めると視界は真っ暗だったので、とりあえず常備鞄の中にしまっていた小さなライトをつけた。まるでホラー映画の中にいるようだった。
顔を洗おうと小さなライトの光を頼りに洗面所まで行くと、綺麗な鏡があったので、思わずのぞきこんだら…
見てしまった。
鏡の中の背後にいるのは、金髪ショートゆるふわカールの綺麗な青色の瞳をした女の子。
確認しようと振り返るが、誰もいない。
だけど、声は聞こえた。
『あなたは、私の願いを叶えてくれる?』
鏡の方から聞こえたので、もう1度その鏡を見てみると、彼女は真剣な眼差しでこちらを見ながら、静かに泣いていた。
「願いって、何」
聞くと、彼女は答えた
『…4日間、私と一緒に生きるの。私が成仏するまでの、4日間。』
面白そうだったし、たったの4日間なら呪われてもいいかと思い、いいよと答えた。
彼女はありがとうと笑うと、鏡が形を変えて目に飛び込んできた…そこからの記憶は全くない。
気がつくと、赤い空間にいた。
「ここはどこ」
すると、彼女の声が聞こえた。
『ここは心の中。私は今日から4日間、あなたの肉体を借りて生きるわ。』
「それは凄い。で、この夢はいつ覚める。」
『生憎、現実よ。ところで私はこれから探し物を探しに出かけなきゃいけないの。』
「その身体で?悪いがあまり目立ちたくはない。」
『容姿は生前の私になっているから、心配いらないわ。でも探し物を見つけるにはあなたの心が必要なの。協力してくれるかしら?』
「減るもんじゃないし、別にいいよ。」
『決まりね。ところで、あなたの名前は?』
「名前なんてないよ。」
『どうゆうこと?』
「忘れちゃったんだ。名前も性別も誕生日も全部。」
『なら私が名前をつけてあげるわ。そうね…ノワールなんてどうかしら。』
「厨二病かな。」
『フランス語で黒という意味よ。だってあなたの心、真っ黒だから。ちなみに私はブランよ。同じくフランス語で意味は白。』
「色々ツッコミたいけどまあいいや、よろしく…ブラン。」
ノワールには分かっていた。ブランの名は偽りであること。彼女の心のは白ではなく真っ赤であること、そして自分には心なんてないこと。
お互いに偽りあって過ごす4日間の意味を、ノワールは後に知ることになる。
続きは暇な時に