プロローグ Rookie side
初めて小説を書いています。
不定期で少しずつ更新していこうと思っておりますので、読んでくださる方がいたらうれしいです。
表現なども素人ですので不適切な表現やこういった表現ありますよといったご指摘を頂けるとありがたいです。
Rookie side
生気のない赤い瞳、何処か遠くを見つめているその姿はなんだか悲しいものを感じさせた。
「…お待たせしました。」
絹糸のような白く美しい髪をなびかせながら少女は振り返った。
「あなたが新人さん?よろしく。」
「はい。よろしくお願いいたします。」
少女は私を一瞥すると一人の男を指差し説明を始めた。
「今回はアレ…。アレの命を持ってきてもらう。」
淡々と当たり前のように発せられた言葉、彼女はもうどのくらいこの仕事をしているのだろう。
「他に条件は?」
「敢えて言うなら自然死で…。眠るように…がベストかしら…。」
そういった彼女の顔に一瞬影が落ちたように見えたが、私は仕事に集中することにした。この仕事を成功させれば晴れて一人前になれるはずだ。そう…これは試験なのだから。
「では…。」
私がそういうと彼女はこくりと頷いた。それを合図に私は目標に向かって飛び出し後を追った。