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あたたかいキモチ

作者:lento
何故この仕事をしているのか、いつからこの仕事をしているのか、それは彼女にもわからなかった。
今までそれを苦に思ったことはなかったと思うし、淡々と仕事をこなす内に色んなものが抜け落ちていったのかもしれない。
でも…、どうしてだろう…。今はこの仕事をしていることにとてつもない悔しさを感じていた。
もし普通に出会えていたら…。
もしこんな仕事じゃなければ…。
どうして…こんな感情が、考えが…。
けど、どうしたってもう無理なのだ。出来るならこの状況を覆したい。たとえ一緒じゃなくても…、それでも…。
そのとき彼女の頬にあたたかい滴が一つ流れた。
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