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33.「寒いね」と
「寒いね」
君は息を白くしながら、つぶやく。
すぐに外気にとけていく声は、僕の鼓膜を優しく揺らした。
「うん、寒い」
僕は会話を続けたくて、うなずく。
春も夏も秋も冬も、ほぼ毎日会って話しているのに、君との時間は特別。
君も同じように思ってくれていたら、嬉しいんだけど。
「でも、あったかいや」
ふふっ、と君は笑った。
つないでいる手から、ぬくもりが伝わる。
心がほかほかとあたたまる感覚が、くすぐったかった。
「寒いね」
君は息を白くしながら、つぶやく。
すぐに外気にとけていく声は、僕の鼓膜を優しく揺らした。
「うん、寒い」
僕は会話を続けたくて、うなずく。
春も夏も秋も冬も、ほぼ毎日会って話しているのに、君との時間は特別。
君も同じように思ってくれていたら、嬉しいんだけど。
「でも、あったかいや」
ふふっ、と君は笑った。
つないでいる手から、ぬくもりが伝わる。
心がほかほかとあたたまる感覚が、くすぐったかった。
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