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友の背 窓際縁側 日向ぼこ

 陽性者が近くで出たということで、外出できなくなった。日がな一日、自宅で日向ぼっこをして過ごす。


 そういえば、昔から陽だまりでうとうとしていた。


 子供のころは、教室で友達の背中に隠れて寝ていたし、会社に入ってからは窓際族だった。定年になったら自宅の縁側で日に当たる。


 僕の人生は、ずっとこんなだった。恵まれているともいえるが、賞賛されるようなこともない。ごく平凡な毎日だが、きっとこれが世界からみれば最高の生き方のひとつなんだろう。

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