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事始め 手振るキャストに 初笑い
コロナのせいで外出もままならないが、遊園地に行ったときの事を思い出した。初めての夢の国に緊張した。なにせ、絶叫系が苦手だ。が、今も変わらぬキャストの笑顔に、いつしか緊張がとける。
これは確かに魔法だ。引き返す戦車に「今度は自家用車で来いよ。」とは声をかけづらいだろうが、せめて笑顔で見送ってやれないだろうか。そんな余裕がなくなるなのが戦争なんだよな。
あそこは、悪い魔法使いが招いた恐怖の魔法を解くのは、笑顔の魔法しかないことを教えてくれる場所だった。




