春の空 運び屋喜ぶ トランプ関税
法人でも個人でも輸入にはそれなりの関税がかかる。しかし、手荷物程度のサイズで数個程度ならお土産ですむ。つまり、運び屋にとって美味しい商売になる。
そもそも、金持ちは値段は気にしない。関税で一番困るのは、貧乏人だ。富裕層はiPoneが関税で値上がりしたからといって他の機種に変えることはない。病院のシステムがマックからウィンドウズに変わるわけでもない。
仕事の道具というものは、わずかな金額の変動で変えられるものではない。今や遊びも同じだ。若者にとって、ゲームは学業と同じ位の価値観を持っている。かれらにとっては部活なのである。だから、代えの無いゲーム機であればよほど高価にならない限り買う。実況などで儲けているなら、なおさらだ。
高いから買わないというのは生活用品だ。食材なのか衣料なのかは個人の価値観によるところだが、価値を見出せない部分が切り詰められる。ある程度の収入がある人は、お気に入りのブランドをそうそう変えることは無い。ブランドの無いもの、つまりスーパーの食材などが一番に影響を受ける。
アメリカ人の賃金は日本人の二倍ということを考えれば、代金が1.5倍ぐらいまでは気にしないだろう。チップで騒いでいるのは、実質、数倍に上がっているからだ。
日本人並みに貧しい人たち、つまり賃金が平均の半分程度なら、物価の上昇は大問題だ。かれらはブランドというものは気にしない。値段や量しか見ない。
結局、貧困層相手の商売に影響が出る。そして、かれらの多くが移民であり、その中に多くの違法移民がいる。物価を上げるということと、違法移民を追放するということはリンクしているのである。富裕層が気にするのは、法人税や所得税のような資産税なのだから。




