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帰省して かの日の味に 舌回る

 人間の脳にとって、最高の美食とは、思い出ではないだろうか。


 懐かしい味に饒舌になる。家庭の味が飽きないのは、そこに語りつくせないほどの思い出があるからだろう。

 思い出とは、なにも自身の体験とは限らない。1粒のごはんに、農作業の一年が感じられれば、それは思い出である。日本食というのは、文化である。その文化とは、思い出だ。


 1回目の食は、さほどうまいとはおもわないだろう。だが二回目以降は前回の思い出と今回の苦労が重なる。回数が増えるほど、うまさが増す。


 金持ちは可愛そうだ。その食事に文化も思い出も感じられない。他人のインスタの写真でおいしそうといってる連中は、流行に遅れまいという連中だろう。


 いつもの食が消えたとき、人は自分にとって本当においしいものを知るのだろう。

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