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天性の ダブルボイスにも 弱点が

 歌手は、地声と裏声を使い分ける。通常裏声は地声のオクターブ高い倍音成分が多い。


 普通は、切り替えるために一瞬ではあるが音が途切れる。しかし、同時に出せるダブルボイスは、音が途切れることなく行き来できる。

 ミセスの大森や牧原、古くは石川ひとみ。かれらは、地声でうたっている時も、倍音成分が大量に聞こえる。女性歌手にはきっと多いだろう。

 天性のものかもしれないが、同時がゆえに欠点もある。音色が変わらない。かれらも音色を変えようとするなら、音を切らなければいけない。同時の場合の切り替えは比較的負担が少ないので、音色を変える場合は負担が大きい。


 一方、Adoはダブルボイスでないので、切り替え時に音が切れるが、音色は変えられる。もっとも、高速での切り替えは相当な努力が必要だっただろう。


 どちらが有利かといえば、やはり同時にだせるほうだろう。喉への負担もそうだが、音が途切れないというのはかなり有利だ。


 私も作曲時にフルートとピアノとチェロに振り分けることが多い。フルートはオクターブ高く、チェロはオクターブ低い。音色もことなるが、こうすることで隣り合った音が不協にならずにすむ。


 最近は未発表だが切り替わりによって主旋律パートが存在しない曲を作っている。一小節ずつ同時に音を入れている。変則的なリズムで各パートにランダムに音を置いていく。が、これが以外と調和している。


 さらにオクターブ違いで細かく飛んでいるはずだが、あまり気にならない。


 人生、天から授かった才能があっても、それが足かせになることもある。自分の才にあった方法を見つける必要があるだろう。

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