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街の角 銀杏の香と 罵詈雑言
街に出ると選挙演説や選挙カーの音が響いている。その声を聞くにつれ、若者が選挙に興味が持てない、いや立候補者を信用できないのも無理からぬことだと感じる。
だれもが、自分だけが正義で他の候補は悪者だと連呼する。脱税の犯罪者、私腹を肥やす悪徳者。だれの言葉も信用できぬ。
学校では、他人の悪口はやめて、よいところを認めましょうと教える。ところが、大人たちは他人の揚げ足取りに悪口ばかり。政治家を信じろというのがどだい無理な話だ。
臭いものには蓋をするといいながら、街中には銀杏の悪臭が漂う。世の中、おかしなことばかりだ。
選挙演説を聴いていても、誰が悪いとかどこの党が悪いとか、そんな内容ばかり。そのくせ、自分達の悪いところは隠す。はては、有権者のせいにする。自分達なら変えられる?それなら俺たち有権者が直接裁けるようにしてくれ。悪徳議員を辞めさせられるとか、議員特権を無くせるとか。小選挙区議員がダメでも、比例議員なら国民全員が有権者だ。




