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クレーマー 有利な時は まあまあまあ
オリンピックで判定に不服をいうのは、大抵、自国の選手に不利なときだけだ。スポーツマンシップを語るなら、有利なときこそ声を上げるべきではないか。
メディアにしろ、コメンテーターにしろ、商売だ。芸人、政治家もしかり。注目されることから始まる。どんなにいいことを言おうが、注目されなくては仕事にならない。
だから、必要以上に煽る。
かれらは、有名になるほどイエスマンの壁に囲まれ、世間が見えなくなる。だからか、イエスマンのいない爺には世間がよく見える。
所詮、かれらのスポーツマンシップはその程度だということだ。本当の紳士ではない。いかにすれば己の発言が取り上げられるかということしか考えていないということだろう。
そもそも、感情を抑える美徳は、為政者とそれから逃れるために作られたものだ。不満を表さない民は都合がいい。また民衆も感情を表に出さないことで、攻撃を避けることができる。そんな、作られた美徳に酔いしれる連中は、なんとも浅はかだ。




