旬が来た お勧めに乗る 豆子郎
お勧めというものほど割りにあわないものはない。
お勧めの本質は、将来が見込めないから今のうちに処分してしまおうである。
明日には鮮度や希少価値が落ちて利益がでないから、今日のうちに売ってしまう。
危機的状況だから、客を誘導してしのぐ。
余り物だから邪魔なので早く処分したい。
大量仕入れによる、薄利多売のための宣伝。
お勧めの多くが、客のためというより、店のためになっている。
常連客やお得意様へのお勧めは、そもそもメニューにないものである。本当に相手を喜ばせたいなら、サプライズが基本だ。特別待遇に満足する。万人にお勧めと言ってる時点で、特別感はない。
通は、いきなりお勧めを頼まない。本来、珍しい物という意味であり、お勧めの内容を聞いて、本当に価値がありそうなら、注文するものだ。一般客のいうお勧めとは、一番人気メニューあるいは格安ということだ。だからお勧めで良いものを期待することはできない。が、失敗もない。
もし、お勧めを内容も聞かずそのまま頼む人がいたら、始めての客など、あまりよく知らないと思ったほうがいい。
例外としては、店に負担をかけたくないから、余り物でいいという常連もいる。
資産管理でドル建ての保険は散々危険といわれてきた。が、今となっては円建てより利益がでている。基本保険は、原価割れである。しかし、病気や老後を考えれば貯金や株などより貯蓄ならば安定している。
なので、円とドルの二種類の保険が最強と考える。年金生活になると保険は限られるので、貯蓄のみになる。だから、若いうちは貯蓄よりも保険を拡充する。老後までにこの三本の柱が完成すれば、右往左往しないだろう。
当時こんなことを実行するには、遊興費など出ないといってもいい。保険料と生活費と経費の類で終わる。老後は仕事に必要な経費のようなものはなくなるし、保険も満期になる。年金で生活費を賄えばいいので、無理に投資なんて考えなくても済む。
お勧めに乗って、うまくいくなんてことはない。お勧めを選ばない人生のほうが幸せなのかもしれない。




