表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
344/700

五右衛門よ 盗人だって 三分の理

 悪意のある人間はどこまでも人を疑う。それが商売なのかもしれないが。


 大谷の件でブックメーカの言っていることほど信用できない。

 大谷が顧客にいることはステータスである。

 窃盗を知りながら、水原に賭けさせていたらそれは共犯である。

 だから、ブックメーカとして、水原が窃盗していたとは口が裂けても言わない。

 解っていても、それを匂わせる発言を残すわけがない。


 水原にとっては、銀行から盗んだのであって大谷から直接盗んだわけではない。直接の詐欺の相手は、銀行や代理人たちである。


 これだけのことを疑われること無くできるのは、犯罪の手練れである。つまり、水原の後ろに、手口をアドバイスする人物がいたのだろう。


 今ではメディアは水原が稀代の悪党だといっているが、そうは思えない。彼は、大谷を守った。大谷を引き込むことなく一人で悪事を行なった。胴元にしてみれば誤算だったに違いない。彼の狙いは、大谷に弱みを作らせ、巨額の資金を吸い上げるというシナリオだったろう。


 水原は大谷を裏切ったが、一方では悪党から守ったことも評価してあげるべきだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ