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太陽の 黒点探す 日陰者

 すべてのことに渡って清廉潔白な人物はいないかもしれない。しかし、人には譲れない部分と気にしない部分とがある。それは、個人の価値観なので、犯罪ができる環境だからやっているとか、出来ない環境だからやらないとかで割り切れるものではない。


 犯罪に意図的に関わっているかどうかを議論するには、個人の思考を推理することも重要だ。状況だけでやっているだろうという連中は、おそらく本人の思考が環境が許せば、自分は犯罪に加担しただろうという思考になっているか、相手の潔癖さをひがんでいるか。


 これは、あくまで推論だが、大谷選手が賭博などやるはずもないと思った人の多くが賭博はおろか大口の宝くじすらしていないような人たちではないだろうか。要は深刻な金銭的トラブルを抱えたことの無いような人間にとっては、疑う要素が見出せない。しかし、問題を抱えている人物にとっては、ひがみ根性から、そんな潔癖なやつなんているわけないと考えるだろう。


 成功するには裏がある。善人は搾取され続ける。これはこれで真実あろう。ところで大谷選手自身が成功者と自身のことを現状で考えているだろうか。おそらく、まだ成功してないと考えているだろう。色々と目標が未達だからだ。これは藤井名人にも通じていると思える。


 端から見れば十分成功者なのだが、本人の目標にはぜんぜん届いていない。それは、かれらの目標が、名声やお金という他者からの価値ではなく、実績そのものであるからだ。不正をして得た実績は他人にはわからなくても自身の中では実績にはならない。自分で自身の価値を決める人間にとって、他者からの価値を追い求めることは、不毛なことに思えるだろう。


 自分が聖人君子かといえば、そんなことはない。ボーダーなこともしているが、技術を求めてのことで、それを悪用しようとは思ってない。行為として知的財産を侵害しているとしても、それを使って相手の利益を侵害していなければ、知的財産権の侵害という犯罪にならないという程度のレベルの価値観である。


 政治家の人間性を非難すれば罪になるが、行動を非難しても罪にはなるまい。自分の言動が、犯罪になるかならないかは紙一重のところがあるだろうが、人間というものは相手の心が解らない時ほど、己の心を投影してしまうものだと思って、自身の言動を振り返ってみることが大切だろう。

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