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初冬に 若気の至りと キリギリス

 初めて遭遇する事柄には、得てして失敗はつき物だ。


 その意味では、永瀬王座の引き出しの多さには藤井名人も苦戦しているようだ。だが、他の棋士では圧倒的に強い。今日の竜王戦も圧勝といっていいだろう。


 以前には永瀬は不調ではないかと書いたが、今期は棋力的には永瀬王座が優位に見える。しかし、終盤の差があり、逆転負けしている。自滅とまでは言えないだろうが、1分将棋での差はまだまだという感である。


 かつて、名人も終盤は今より突っ込みぎみの感があった。それがきれのよさだったが、自滅も多かった。特に渡辺名人戦以降、終盤に慎重なうち回しが目立ち始めた。一つは王座が慎重なうち回しができるかである。もう一つが、時間。1分将棋では圧倒的差がまだある。時間を十分残して置けるのか。

 この2つが改善されれば、王座にもまだ勝機があるように見える。


 さて、藤井名人だが、しばらく対戦してない相手だと、負け覚悟でデータ収集しているように感じる。普通は七番勝負で挑戦者は1つか2つぐらいしか、新戦法を用意できないだろう。そこで、相手の手筋や勝ちパターンを1局で収集しているしているのか、評価値がふらふらし続ける。

 連敗しないというのはそういうことかもしれない。しかし、引き出しの多い永瀬相手では集め切れないだろう。


 藤井、永瀬時代がくるのではないか。そんな気にさせる伊藤七段との竜王戦だった。

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