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被害者は 春夏秋冬 蚊帳の外
ジャニーズ事務所の会見。会社側の話なので、所属してない被害者たちが、出てくることはないが、問題は被害者を代表するような人間が新体制に入ってないことだ。
成功者や、無傷の者だけで引き継ぐなら、変革は期待できまい。被害者の声が直接、経営に反映されることを予感させない限り、世間は変わったと評価してくれないだろう。
イメージのいいタレントを前面に持ってくれば記者たちもファンに配慮して厳しい質問はできない。姑息な経営人の思惑が垣間見える。あの三人の配置も、悪は会社ではなく、個人の問題と見せる手法だ。善人二人に悪人一人。その悪人は肩書きではなく、個人名で出てくる。
あくまで組織犯罪にはしたくないという演出だろう。そもそも蚊帳は夏だけのものである。彼らはいつまで蚊帳を吊って、被害者を分離しておくのだろうか。組織犯罪とまでは言わなくても、組織が犯罪を助長させたという認識を持たない限り、世間の目は冷たいままだろう。
それは、ビッグモータもしかりである。




