桜散る 家族を想い 自制の苦
都合が悪くなると「社員は無関係」とか、「家族は無関係」とか言い出す。
本当にそう思うなら、非正規社員でいるべきだし、別居状態にでもしていなくてはならない。基本的には、生計を一にしているわけだから、中傷されるのは当然である。
正規社員になるということは、会社の不正とは無関係というわけにはいかない。だからこそ、時給ではなく、昇給もあればボーナスもある。給与が業績に連動しているのである。不正による業績向上によって恩恵を受けたわけだ。
厳しい話だが、家族も同じだ。
不正による恩恵を受けていたなら、無関係というわけにはいかない。非正規社員は時給であれば業績の変動には直接関わらないので、直接は無関係とも言えるだろう。業績が悪化すれば、無論失業するが。
リスクとリターンから考えて、どのくらい責任があるか。その意味では経営者は知らぬ存ぜぬというわけにはいかない。
大親分が、「魂取ってこい」とは言わない。「目障りだ」の一言で、下っ端が消しに行く。だから、いくら上が言ってないと主張したところで、下がそういう意味に取らざるを得ないなら、それは直接言ったことと同じなのである。
昔からこういう経営者はいる。彼らの家族も非難されても仕方ない。家族に迷惑をかけたくないから、皆自制をしている。




