春の夢 不具合見つけて 丸儲け
システムを多くの人に使ってもらいたいなら、バグを見つけたら、利用料を棒引きにするとか、報奨金を出すとかすれば、異常があっても欲に目が繰らんだ連中がこぞって使ってくれるだろう。なのに、日本は利用者に我慢を強いる。これでは、二度と使うものかとなりかねない。政府が公言しなくても、海外では訴訟によって結果的に利益を得ることが可能である。
政治家も役人もケチだ。わずかばかりの報奨金では、人々は動かない。不具合を見つけたら、最低でも十万円程度を貰わなければ割が合わない。それも宝くじ程度の当たり率がなければ、一部の人間しか参加しない。日本政府がそれをできないのは、国民が賢いから、ほとんど利益を得られないと見破られると、不平等だと与党が反感を買うからだ。
もっとも数十年前なら、それも可能だったろう。しかし、今は不具合があることを前提でシステムを使い始める。利用者をボランティアのテスト要員としてこきつかおうというのだ。これは政治家が悪い。手柄を焦るあまり、人気取りに走り十分なテストをせずに運用で不具合をカバーしようとさせる日本人的発想を捨てきれないのである。
かなり遅いが、今からでも発想を変えてはいかがだろうか。それとも人気者は任期が気になるか?
 




