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曇る眼鏡 替え玉頼む ラーメン屋
熱湯ならぬネット越しの替え玉受験を頼む人にとって、社名はブランドなのだろう。名のあるところに一度入れば、すぐにやめてもキャリアになるかもしれない。出会い系サイトでも有利だ。
そこで長く働くつもりがないのだろうか。
それとも、大学入試のように入ってしまえば、遊んで暮らせると思っているのだろうか。
入試制度によってゆがめられた価値観をもった学生には、入社試験も同じように見えているのだろう。できないことは、教えてくれる。覚えた通りにやれば成功する。できないのは上司のせいだ。
雇う方も雇われる方も、曇った眼鏡を一度拭きなおした方がいい。黄金色に輝く珠玉の一杯に感動することができるだろう。




