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てふてふを 追いしかの地を モフモフと
子供のころ蝶々を追っかけたであろう場所を、今では老いてモフモフの犬に引かれている老人。
のどかではあるが、寂しい光景である。最近までは老人に子供たちが群がっている光景も見られたが、コロナになってからはまったくなくなってしまった。マスクがとれても、そんな光景は望めないだろう。
ついに田舎も都会のように人の交流が希薄になるのだろうか。
田舎の老人の数少ない楽しみも消え、姥捨てホームに押し込まれる。この国では、豊かな老後はほぼ望めない。それでも自らの保険金を先払いで使えば優雅に暮らせるかもしれない。それでも寿命が延びれば足りないかもしれない。
何のために長生きをするのか。介護で儲ける人の肥やしとなるためか。働けなくなっても今はまだ、年金が消費より上回っている。やがて、生きてることが社会のお荷物になる日が来るのだろうか。




