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グレーゾーン 日本は黒で 他所は白
法のグレーゾーンは、日本ではほぼ黒という。しかし、外国では白と見なす国が多いようだ。これは、日本が単一民族の村社会だったことによるものだろう。
多民族が交じり合う交通の激しい場所では、書いてないことは規制されない。つまり、権利があると解釈される。
権利の有無という認識は宗教観でもある。神教では人は生まれながらにあらゆる権利を有し、帰属集団によって制限される。仏教では権利の委譲はありえない。それはこの世界を造った神が権利を人に与えたという解釈と、権利は仏が持ったままという差であろう。
この二つの価値観は普通は相容れない。日本や古代ギリシャの神は、創造主ではなく先住者である。なので貴族が権利の采配が可能だった。
戦とは権利の奪い合いである。神が与えるものならば、信仰が異なれば争いが起きる。旧日本では天皇から与えられる権力を貴族と武士が奪い合っていた。その後は、政府と軍が。今では議員が争奪戦を繰り広げている。
権利を持つ者と、欲する者がいる限り、争いは絶えない。




