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沈没の非無しと 春の時化た面
戦艦にしても観光船にしても、トップというものは己の非を認めたがらないようだ。どちらもあくまでシケを理由に言い逃れようとするだろう。船も飛行機も船長・機長の判断が絶対だ。しかし多くは、その判断を尊重しない独裁者による人為的な被害によるものだろう。
安倍もトランプもバイデンも喧嘩は下手だ。敵と味方を安直に分ける。唯一トランプだけは先に手を出す可能性を匂わせていた。戦の初戦において重要なのは、いかに相手の戦力を削るか。造反を促し、敵を孤立させる。自軍の損失を無くし、相手の戦力を減らす。
事故もまた、いかに世論を味方につけるかが大事だ。最悪なのは、部下に責任を押し付ける行為だ。そうなれば人々は離反し、クーデターも起きる。もし、経営者や政治家あるいは軍人だったら、失敗した将を安易に罷免することはしない。戦に破れても兵を無事に連れ帰ることを優先するだろう。玉砕を指示するのは、世論を気にしない素人や独裁者だ。




