春の日に 岩戸に隠れ 影一つ
先日の屋外で演説したプーチンは、それまでと違うところが多数ある。
まず、目つき。いつもの彼より穏やかに見える。目が大きく開いている。目の上の骨が丸くなっているように見える。
つぎに、耳の輪郭が四角い。細かいところは同じなのだが、以前はもっと丸っこい。
さらに、しゃべりかただ。普段の彼は、口を突き出すようにして、口を開けずにしゃべっている。今回はそのようなしぐさが無い。むしろ逆だ。さらに、普段なら口の端が上がるのだが、今回は下がっている。
きわめつけは、首を完全に隠している。後頭部側も不自然なほど上まで隠している。普段の彼は頭でっかちにみえるのだが、今回は顎のほうが大きく見える。大きなダウンも彼の肉体をアピールするには不向きだ。
カメラの差を差し引いても、あまりにも動作も含めておかしい。素人目にも別人だ。
つまり、あれは影武者だ。さすがに、口の動きまではそろえられなかったらしい。
理由は、元気であることをアピールする。普段の恫喝風な態度では逆効果である。狙撃の危険性がある。演説には演技力が必要である。しかも何も見ないで話さなくてはならない。顔を上げての演説は、猫背の彼にはきついだろう。
明らかに本人より、役者のほうがいい。本物はどこかに隠れていることだろう。




