枯木の観音 四神舞う戦場
日本の学者はのんきだ。ロシアという国を世界規模で見ようとしない。歴史観もない。戦場の枯木は、死者を弔う菩薩のように立ち尽くし、その上を砲弾が飛ぶ。
前から言っていたが、あの地はピョートル以来、歴史的な民族の悲願なのだ。ロシア人にとってクリミアというのは、日本人にとっての千島列島のようなものだ。だから、意識の上では進攻ではなく、奪還なのだ。あの待たされ続けているプーチンの苛立ちを見ても、まだ大丈夫といっていられるのは、お人よしか、希望を語っている芸能人レベルだ。
中国が、香港・マカオを完全に併合しようとしているように、ロシアもあの地を併合することは、トップに立つものの権力を絶対的にするために必要だ。プーチンも長く権力の座に居座り続け、あせっている。だから民族の英雄になろうと野望を抱く。
故石原元都知事なら、ロシアは進攻すると言っただろう。かれは作家だ。作家というのは、過激な発言をしがちだが、楽観的な希望的観測はしない。さらに、大風呂敷と揶揄されようが、大局的に物事を見る。
完全併合は国際的に無理にしても、やがて従属国家とはするだろう。これは経済や論理ではない。民族としての意識の問題である。
現代の四神
朱雀:戦闘機
玄武:戦艦
青龍:ミサイル
白虎:戦車




