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「と、言う事がありました」
「近衛君は、やはり行動力が凄いな」
久しぶりの男子会。
男子生徒が集まってわいわいとしております。
そこで先週あった事柄を報告
そしたら先輩方からそんなことを言われてしまいました
解せぬ
「先輩たちだって、気になりませんか?」
「いや、確かに気になるけどそれを実際行動に移す近衛君が凄いんだってば」
苦笑いしながら山田先輩が答えてくれました。
そうかぁ?
親に会いに行くのは普通だと思う
「いや、普通は行かないな」
「この中で親に会いに行ったのは近衛君だけだよ?」
なん、だと
あってみたくはないのですか!?
「う~ん、会ってみたいか、会ってみたくないかなら会ってみたいとは思うけど」
「実際にあったら何を話せばいいのか分からんからな。実際に会いたいとは思わないだろうな」
「なんと」
そういうものなのか。
私はどうも元の世界の常識に引っ張られてしまっているんだろうなぁ
「なぁ、京谷。佐藤さんの親御さんに会った時の事なんだけど」
「料理作ったときのこと?」
「いや、親御さんと2人きりであったこと。緊張とかしないのか?」
はて?
何に緊張すると言うのだろうか
こちらは天下の男性なのだから緊張とかしないものではなかろうか?
「これを剛毅と捕らえるか大雑把と捕らえるか」
「先輩、たぶん京谷の場合は大雑把なんだと思います」
ルカよ、何気に酷いな
大雑把かぁ
「其処まで大雑把ではないと思うのだけども」
「まぁ、京谷が大雑把なのは今に始まったことじゃないからおいて置くとして、共学に来なかった女性ってやっぱ怖くなかったか?」
そんな事は無かったなぁ
それよりも同級生より萌えでしたし
いや、まて、やっぱ?
「康人は両親以外の大人の女性に会った事があるのかぇ?」
「あるぞ、家は結構大人の出入りが激しくてな。結構怖かった印象があるんだが」
そんな経験あるのかぁ
確かにそんな経験しちゃうと大人怖くなるよね
一応、私の時にはそう言う事無かったけども
「中野君はその時大丈夫だったの?」
「あ、はい。母がいつも隣に居ましたので。ただ大人は怖いと言うのがその時印象に残りましたね」
子供のころの経験は結構強く残るものだからなぁ
怖い経験をして今も覚えているのならよっぽどの事なのだろう。
深くは聞かないほうが良いか。
そんな感じで男子会は続いていく。
話の中心はやはり私の話題
先週まるまるやすんだだけありやはり話題としては事欠かないそうだ
「なにやら、なのですが」
「うん?」
「私だけの話題ばかりだと私ばっかり不公平感が。先週何かあったとかありませんか?」
思わず聞いてしまう。
私の話題だけじゃなくて他の人の話題が聞きたいのじゃ!
「そうはいってもな、近衛程の騒動を起したものなどいないからな」
「そうだねぇ。校長先生の許可があったとはいえお宅訪問レベルの事は流石に無かったかなぁ」
まぁ、平和が一番ですからね。
何事も無かったならそれはそれでよいのですが
そう思いながらお菓子もぐもぐ。
やはりこの世界のお菓子はうまい
「話題、話題ねぇ」
ルカや康人が悩むけど結局出てこなかった。
平穏無事なのもいいけど刺激がほしいとは思わぬのかね?
「だからと言って、近衛の様に刺激的過ぎる日常は要らないと思うぞ?」
「石垣先輩、私の日常は其処まで刺激的な日常ではないですよ?」
普通普通
と言ったら全員に絶対に普通じゃないから、というお言葉をいただきました。
元の世界だとこれが普通なんだからしょうがない
いい加減この世界になれないといけないのも分かるけど、慣れるにはまだまだ時間が掛かる、という事が分かった1日でしたとさ




