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「と言う訳で、素直に援助受けてください」
「あらあら」
結さんの愚痴タイムが終わったので野田先生に直訴。
この孤児院、改修工事とかしませうという。
「今でも暮らしていけているわよ?」
「暮らせているのと快適に暮らすでは話が違いますよね?」
野田先生はふむ、と一つ頷くと真剣な表情になる。
「既に、国で貰っている援助では不十分だと?」
「此処は子供が多いですからね。出来れば快適に暮らしてもらいたいわけです」
「美咲の親、だからかしら?」
「そうですね、其れもあります。けどまぁ、私がしたいからやる、という意味合いが強いわけです」
ついでに言えば結婚式には此処の子供達も呼びたい。
その子供達に不自由な暮らしはさせたくない。
それを改善する策も、お金もあるのだから。
「でも、受け取るにしても理由がそれでは」
「先生、受け取ったら?」
「美咲?」
美咲さんからの援護射撃。
私は嬉しくなる!
「此処も人が増えて手が回らなくなってきた場所が多いじゃない。それなら素直に援助を受けたほうが良いと思うわ」
「とはいっても、先立つ物もないし、私が居なくなってから誰に頼めばよいのか」
「そこはほら、私の嫁さんの産んだ娘さんとかに頼むとか」
「あら、手が早いのね?」
「手を出していませぬが」
笑みをこぼしてくるのだ先生に反論する私。
いや、出来る事ならそろそろ手を出したいのだけど
えっちぃ事なので手を出してよいのか悩んでいます。
それにしてもいい加減手を出さないと怒られてしまうのだろうか?
「まぁ、後継者問題はさておき。いや、捨て置ける問題では無いですが、取りあえず色々と手を打ちませう」
「そうねぇ」
そんな曖昧な返事。
其れも仕方ないと思うけど、私がやりたいのだからやるのだ!
なので此処は押しの一手である。
あ~だこ~だと言い始め、なんとか先生が承諾させたのであった。
ならば次は
「金策だ!」
「京谷君って、行き当たりばったりな所があるわよね」
失敬な。
そこまで向こう見ずでは無い、筈じゃ。
さて、金策金策。
何をどうすればよいのだろうか?
やはり此処は基本に立ち返って
「助けて里美さん!」
「任せてぇ~」
こういうときにすごく心強い里美さん。
一体どういう解決策を考えてくれるのかしら?
「ようは、お金が欲しいのよね?慈善事業と言う事で会社のお金を使えばよいわぁ」
「其れでいいのですが社長さん」
「良いのよぉ~。それで会社の社会貢献も捗るものぉ~」
と言う事になった。
これで金策も問題ないが、それでは私の気が治まらぬ。
その会社に出向いて話の一つしようでは無いか!
「そうすれば社員のやる気も上がるでしょう!」
「本音は?」
「年上の女性とのおしゃべり楽しみです!」
「京谷君」
はぁ、というため息
しょうがないではないか、それはそれで楽しみなのだから!
「京谷は本当にぶれ無いのね」
「それが私です故に」
「褒めて無いからね?京谷君」
「褒めてもよいのですよ?」
そういうことで、里美さんの会社に乗り込むことになりました




