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強制ハーレムの世界  作者: 紫藤 霞
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結論から言うと、どうにもならなかった。


「始めまして近衛様。「伊野(いの) (さくら)」と言います」

「私は「菅野(かんの) 真美(まみ)」です」


そう言って、自己紹介が続いていく。

今この教室には私を含めて11人居る。

初対面の私が一気に10人の名前を覚えられる筈も無く、全員名札をつけている。

それで判断するのであるが


「近衛様は料理が上手な人が良いのですよね?」

「いいえ、確か包容力のある人が好みだとか」


なんか、こう、牽制しあいながらの会話が胃にダイレクトアタックを仕掛けてきます

見た目で言えば皆さん美しいのは間違いないですし、性格も普通ならいいんでしょうけどね~

今は結婚相手、引いて言えば私のクラスにどうしても入りたいがためにこうして牽制しあっているみたいです。

そんな女性の中心に居るのは正直疲れます、はい。

はてさてどうしたものか?

ん、丁度いいし聞いて見るか


「えぇ~っと、伊野さん?」

「はいっ!なんでしょうか?」


満面の笑顔でこちらを見る伊野さん。

まぁ、気に入ったとかそうではないので伊野さんの思い道理にはならないのだけれど


「クラスで勉強が出来る人って、今この場に居る?」

「成績のいい人、と言う事ですの?あえて言えば伊野さんか菅野さんですが」


全員質問の意図が分からないらしく、お互いの顔を見てから二人の名前を挙げる。

さっき自己紹介した人か

ちょっと二人に聞いてみたいことがあった


「成績優秀さん?それともトップクラス?」

「そう、ですわね。悪いとは言いませんがトップクラスではないですわね」

「私も同じですわ。上から数えたほうが早いとは言え、トップクラスではないですわね」

「近衛様は何を気にしているのですか?」


隣に座っている人から聞かれる。

結婚出来なかった人達の進路が気になったので質問してます。


「進路、ですか。まだ私達には早いかと」

「3年生になってからのお話ですし」


他の女子も全員が同じであり自分達の進路は考えてい無いという。

いや、そうでなくここ卒業した人たちは何しているのかなぁと


「あぁ、そういう意味でしたか。多くは一流企業への就職、或いは公務員になっていますね」

「一部、アイドルになる人も居ましたが基本的には就職でしょう。後は教職員も少ないですが居ますわ」


ほう、学校の先生にもなれるのか。

そういうカリキュラムがあるの?


「いえ、特別そのような資格は必要ありません。精々が高校卒業必須、と言う程度です」

「なにか、なりたい物でもありますの?」


ん?

いや、特にやりたい事は無い。

ただ単純に気になっただけかなぁ~


さてそろそろ良いかな?

皆さんに単刀直入に聞くけど私の嫁になりたいという事だけど私のメリットってな~に~?


「ぇ?」

「め、メリット、ですか?」


この質問も意外だったのか、全員が困惑している。

お茶会の名の通り、出されている紅茶を飲んで少し考える時間を与える。

もぐもぐとお茶菓子食べていると和菓子とか抹茶とか飲んだり食べたくなるなぁ


「メリット、ですが私を嫁にして頂ければ生活が楽になりますわ」

「わ、私は!」


一人が言うのを皮切りにみなが次々と自分の良い所を言い始める

一巡して、さらにもう一巡してから言いたい事を言い終わったらしくまた私に視線が集中する。

まぁ、大体は予想していた内容であり


「今の所、私が率先して嫁にしたい、という人は居ない、と言う事ですね」


ばっさりと、皆さんの意見をぶった切る。

流石に其れは驚かれるが直ぐに反論の意見が来る

来るけども


「皆さんの言ってくれたメリットは、既に享受しているメリットだけでした。なので私は嫁にしない感じですね」


もぐもぐとお茶菓子食べながらばっさりと切り捨てる。

流石に此処まで言えば異論とか無いだろう。

とか思ったけど地味に甘かった


「それならば先輩方より若いこの身なら学生生活中に妊娠して見せますわ!」


と、言い放つ人が居た。

流石の私もそれには驚いたが、それ以上に他の人たちが驚いていた。


鷲田(わしだ)さん?!」

「そ、其れでしたら私も!」

林田(はやしだ)さんまで」


ふ~む

いや、子供は欲しい

欲しいけど、ねぇ?


「一応聞いておくけど、同棲しないで一人で子供育てるとか?」

「えぇ、その通りですわ!これなら近衛君の手間を掛けさせずにいれますわ」

「それに同棲しないですむのですから近衛君も楽になります!」


これ、明らかにあれだよなぁ。

こっちの希望を聞かないタイプ。

心のメモに書いておこう。

メモメモっと

さて、どうするかねぇ、この二人

正直言ってこのままお茶会中止して席立っても怒られなさそうだけど


「鷲田さん、林田さん、ここでその話題はし無いというお話では?」

「ですが、菅野さん!」

「そこまでです。失礼ながら聞き捨てなら無い言葉を耳にしました。お茶会は此処までとさせて頂き、鷲田、林田両名は職員室まで来てください」


あ、安西先生だ。

ふむ、先生が介入する自体、という話か。

このままお茶会中止にしても良いけど、お菓子美味しいしなぁ。


「安西先生」

「なんでしょうか、近衛君?」

「その二人を引っ張っていくのは良いですけど、お茶菓子美味しいのでお茶会続行させてくださいな」

『え?!』


驚かれた。

特に項垂れていた伊野さん達の喜びようと言えば凄まじかった


「よ、宜しいのですか?!」

「近衛君、無理はしなくても」


安西先生に心配されるけど個人的には問題ないですし

お茶菓子食べたいし!



「いえ、別に無理はして無いです。時間まだ少し有りますしのんびりとさせて頂きます。あ、菅野さん、ポット取って下さい。紅茶切れたので」

「え、あ、い、入れさせて頂きます!」

「え、あ、はい」


安西先生に問題無いと言いながら少しぎこちなくお茶会再会。

そんな感じで項垂れた鷲田さんと林田さんがこちらを見ている雰囲気はするが其れを無視。

残った時間、後はのんびりと何処何処の紅茶で、お茶菓子は何処何処の物だと言うたわいも無い話で終わるのであった。

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