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「康人や康人や」
「どうしたの、京谷?」
今日は1年男子三人で集まってお話
男子会とは別に授業でそういうのがある。
やはり男子同士は仲良くしていたほうがよい、と言う事なのだろう。
「なんか、お勧めのアニメとか無いかね?」
「京谷はそういうのに興味ないと思っていたけどあるんだ」
「なんというか、嫁'sに趣味を増やしたほうが良いと言われたので」
「それでアニメってどうなの?」
なんか呆れた風に言われた。
しかし二次元の物も最近は結構悪くないのが多い。
元の世界では腐女子向けアニメがこっちでもようやく放送されてきた。
腐男子、になるのかもしれんが嫁達以外にあんまり女性に興味が無い。
年上の女性で懇意に出来るなら話は別だがな!
「そうだねぇ。僕たちが見ても見れるアニメか」
「お、其れは興味あるな。俺の知ってれるのだと日本昔話とかしか無いからな!」
「待って、ルカ、其れも待って」
日本昔話は元の世界と大まかには同じ。
桃太郎が桃姫とかになっていたり、金太郎が金姫で痴女になっているとかそんな感じではあるが
「それなら戦車物で「パンツァー」ってアニメはどうかな?男女比同じ位程度で一致団結して戦車道と言うのをやるアニメなんだけど」
「ほほぅ?戦車とな」
「面白そうだな、今度この時間に見るか」
「アニメって見て良いのかなぁ?」
だが、パンツァーか。
元の世界でもありえそうなアニメだな
戦車に乗った女の子が青春するアニメとかはやりそうだ
何せアニメ大国日本だ。
こっちの世界でさえアニメはかなり色々とある。
なのだからその逆を考えれば此方以上に女性が活躍するアニメとかは有るだろうと思う。
実際の所は知らないがな!
「それにしても、そんなに京谷は趣味無いの?」
「小中と勉強ばっかりだったからな。あまりサブカルチャーに興味が無かった」
「京谷って確か普通に受験してもこの学校に受かるレベルなんだっけ?すげぇよな」
「地味にいじめもあったからのぉ」
「「へ?」」
あの頃はあまり思い出したくない。
別段、親に言うほどつらい物ではなかったが、いじめはいじめだ。
男子が珍しい、勉強が出来ると言う事で軽いいじめを受けた。
教科書隠されて、ノート落書きされて、靴隠されて
流石にお昼の給食の時間は先生に見られるからかいじめられる事無く普通だったが
「それは、大変だったね」
「ふむ、外からみれば沿うかも知れんな。私はあまり気にしなかったが」
「でもそれ先生には?」
「無論言ったぞ?物的証拠集めてな」
ついでに先生だけだとあんまり効果薄いかもしれないと思ったので教育委員会に提出もした。
数日後、苛めの主犯格とその仲間たちは謎の転校を遂げた
数少ない男子を苛めたのだから当然の結果といえば当然の結果である
「怖ぇ、京谷怖ぇよ」
「京谷を怒らせたらいけないんだね」
失敬な。
正当防衛なのだからよいでは無いか
そんな感じのことをグダグダと話していき
「そうそう、嫁に告白したぞ。笑っていたがな」
「え、なんで?」
「私も香苗さんもそういうのはあまり興味が無くてな。笑いながらの告白になってしまったのだ」
「成程。其れ先輩たちにも言うの?」
「まぁ、な。結果はどうあれ喜んで貰った事に変わりは無いからな」
それに、前の世界で出来なかった事が出来ると言うのはやはり感慨深い。
次はどうするのか楽しみでしょうがなかったりもする
「あまり興味が無い、と言いつつ京谷楽しそうだけど?」
「うむ。地味に楽しいぞ?」
ルカの方はもともと告白していたから良いとして
康人の方はどうだったのかと言うのを聞く
「僕は屋上でやったよ。やっぱり凄く喜ばれたんだ」
「やはり、あの週刊誌は少なからず女性がそういうもので喜ぶと言うのを書いていたのか」
「結構侮れないな、週刊誌」
基本的には面白おかしく物事を曲解する連中だがな
それにしてもやはり喜ぶ物か
先輩たちも喜ばれているとよいのだけれど
ふむ、喜ぶ出思い出したが
「二人の誕生日って何時だ?あ、これは聞いてはいけない類の物か?」
「いや、良いんじゃない?同じ男子だし。おれは6月12日」
「僕は12月24日。クリスマスの日だね」
クリスマスが誕生日とな?
それは忘れる事が出来ないな
「クリスマスに誕生日とか良いなぁ。世界中が祝ってくれるんだぜ?」
「そういう考えをする康人は優しいのぉ。だが、それだと忘れる事が無いから良いな」
「ちなみに京谷は?」
「8月1日。夏休みなので家族からしか祝ってもらえないと言う」
あちゃ~という声。
まぁ、困った事は特に無いので問題なかったといえば問題は無かった。
康人やルカは普通に誕生日会を行っていた模様。
そういわれると少し羨ましく思うが、過ぎてしまったのだからしょうがない。
「今度、夏休みに集まって京谷の誕生日パーティーでもやらないか?」
「良いね、京谷のお嫁さん達にも会ってみたいし」
「任せろ、存分に歓迎して見せよう。なので嫁を連れてくるがよろし」
嫁を連れてきての大々的な、一年チームによる誕生日パーティーをやってもらえる事になった。
嬉しい限りだ。
何が好きで、何が嫌いなのかを伝えたり、康人やルカの好きな物嫌いな物などを聞いていく。
三人しかいないが話が尽きる事は無い。
そんな感じで1年チームの談笑は続いていくのであった。




