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強制ハーレムの世界  作者: 紫藤 霞
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なんとなく始まったハーレム物。

こういうシチュもありじゃないかしら?

ハーレム。

此処で言うハーレムは一夫多妻の事を指す。

何ゆえハーレムなんぞの話をしているのかと言えば少々長くなる。


この世界はもとの世界とは違い、

あぁ、いい忘れていたが私はいわゆる異世界転生者になるのだ

そんな転生した私であったがこの世界も基本的な部分は現代と代わらない。

ただ2点程違いを上げるとすれば

男女比が3:7であると言う事

男性が成人するのが1/10だという事

この二点であろう。


政治家・科学者などお偉い人が頭捻ってどうにかし様とした所で、どうにもならなかった出生率。

さらに、出産だけみても0.1%を余裕で下回っているこの世界。

人類滅ぶんだろうなぁと思いながら話を聞いていく。

そんな訳で男性は凄く大事にされる。

暴漢に遭わないために専門の人を派遣される。

具体的にいえば外に出るのも何を買うにも付き添いの女性に言わないといけない。

専属のボディーガードが国からまわされている。

その人にお願いしなければ基本的に家の外に出る事を許されない

それほど男子の存在が重要なのだそうだ


話を戻そう

私は高校入学と一緒に女子を一人。

学年が一つ上がるごとに一人の女性を嫁にしなければならないそうだ。

この説明を受けるまでの中学生活は、まぁなんだ。

腫れ物を扱うかの様な態度だった女性陣が多かった。

女性であれば当たり前にできることが男性である私が出来ない、ということが往々にしてあったし、男性であると言うだけで無闇矢鱈に媚び諂う女子も居た。

何でだろうと思えばこう居る理由かと納得した次第である。


さて、強制的にハーレムを作れと言われても正直困る。

何しろもとの世界とあわせてみれば4,50年ほど恋人さえ居なかったのに突然嫁を取れと言われるのだから困った物である。

はてさて、どうしたものか


困った時の先人の知恵。

と言う事でこの県唯一の共学高校にやってきた私。

此処には男性も少ないが居ると聞いて話を聞きに来た。

無論、ボディーガードにも黙ってきた。

そしたらもう学校が凄まじい事になった。


男性の数が少ないとは聞いたが全校生徒で300人しか居ない学校にさらに男子が一桁、5人しか居ないとかどんだけだと顔を引きつらせてしまうほどだ。

単純計算、この共学に入学しても9割前後が結婚出来ないという話である。

なんともはや

そんな訳で校長に引っ張られ、男子高校生のみを集めた場所に放り込まれた。

後でボディーガードのお姉さんから起こられるんだろうなぁと思いながら話を聞くことにしよう


「よくまぁ、此処まで来れた物だな」

「これでも何を隠そうかくれんぼは誰にも負けた事がありませぬ」

「はぁ~。最近の中学生はそういうので遊ぶのか?」

「いえ、学校の人と遊んだ事無いので今の若い人が何で遊ぶのかは知りませんが」

「俺らよりも年下のお前が若い人とかいうな」


それなりに好印象のご様子。

呆れているともいうが

さて、本題なのですが、嫁ってどうしても選ばないといけないんですかね?


「いかんな。そういう規則だし、強制的な物だからな」

「本当ならこういう話は高校に入ってからするものだけど、お前さんは自力で此処に来たし、話したい内容がそれなら答えるよ?」


みなが皆、ひょろっとしており一昔前ならアイドルグループでわーきゃー言われる存在になれたであろう先輩方。

今でもわーきゃー言われているが意味合いが違う。

この先輩方から直接の話が聞きたいがためにこんな事しでかしたのだからぜひとも聞きたい。


「それにしても何をどう説明すればよいやら。先輩、どうしましょう?」

「ふむ」


五人の中で一番奥に居る人がこの集団のリーダー格の人なのだろう。

その男性いわく

男子は女性を好きに選べる

女性は300倍の超難関校にやってくる才色兼備な人ばかり

結婚は義務である

義務であるが、選ぶ権利があるだけましだと思うべき


と、つらつらと語った。

生々しい話になると精液を月に1度国に提出しないといけなくなるらしい。

他にも女性と夜寝るときに、具体的に行ってセックスするときに自分本位でも何の問題も無いことなどを教えてもらった。

色々と溜まっているのかなぁとか思わなくも無い。

高校になるとボディーガードが四六時中張り付いて、と言うわけでは無くなる。

無くなるは無くなるが学校内にある寮、或いは家に住んで外に出る時にボディーガードを呼ばないと外に出れないらしい

さらに物を買うのも自分だけでは買うことは出来ず、必ず嫁となった女性に買いに行かせないといけないらしい

学校の中に寮だの家だのがあるのが普通と言うこの学園も凄いなぁと思ったが、やっぱり男性、男子生徒は男子である事、妊娠させるための道具である事を教え込まされた。


「先輩、流石にそこまで言うのは」

「だが現実だ。この少年も其れを知りたくて来たのだろうからな」


そういわれて、実際その通りだったのでありがたく話を聞いていた。

さてさて、これは色々と困ったにゃぁ~

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