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【とりあえず】異世界で女王として君臨します【頑張ろう】  作者: 月廼倭花蝶
第1章 異世界転生
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第1話 異世界転生




異世界転生。最近ではよく聞く言葉だろう。

異世界転生、異世界トリップ、異世界召喚。

書店に並ぶ本に異世界モノが増えてきた今現代。





それがまさか____________________












自分が体験するとは思いませんでした★











いやあびっくり。だって目が覚めたら出産真っ最中だよ?自分が生まれる瞬間。



もう少し慌てろって?やだなあこれでも動揺してるんですよ?その証拠にさっきまで私はテンションがかなり高かったです。今もだけどね!



刺されて目が覚めたら体は赤ん坊、しかもちょうど生まれてきたところ。


最早反応に困り、謎のテンションアップ。


体は子供で頭脳は大人ってマジで笑えないよ。

転生ってやつだろうとは思う。それ以外にこの状況を説明できるものがないし。

まあ、誰かから説明を受けたわけでもないので詳しいことは分からないものの、先程から目に入る助産師や医者の髪の色が茶色や黒ではなく紫や緑だったあたり、ここは前とは違う世界なのだろう。

所謂異世界、というやつですな。



人間ってパニクってても冷静になれることが判明。

意外と早く順応できる生物らしい。



考えなければいけないことは今のところだけでもたくさんあるけれど____________



「*********!*********************!!」



「**********❤︎」



「******!」



「*****!?********!」



「***!********!」



__________とりあえず言語が1番の課題のようで。理解できないか〜、異世界チートは発揮されなかったらしい。悲しいことに。



目の前で興奮する金髪美人さん二名は今度の母親と………、親しげだし、血縁者か誰かだろうか。だいぶ容姿が整ってる。容姿も近い。前世………になるのだろう前の世界のモデルやアイドルよりもずっと美人。スタイルもボンキュボン。

悪い雰囲気じゃないし、なんか家族どろどろとか望まれない子供とかじゃないみたいでよかったー。



前世で母親いなかったぶんすごい新鮮。超暖かい。

これが美女の胸の中……。げへ、やわい。



そこ!変態とか言わない!



……それににしても父親が見あたらない。

薄情なやつだな、娘の誕生を見にこないとは!我、イケメンを求む。



父親のことはまあ追い追い分かるだろうとして、先程からすっっごく気になることがある。









いやね?

視界の端にメイドさんと執事さんが見えるんですよ←



本物のメイドだよ!??しかも可愛い系!!



いや、私とかが着たらもう見るに耐えないことになるだけだけど!!

もうね、メイドさん超可愛いの!

小顔でくりっとしたおめめして!



いやあ隣の執事さんもこれまたイケおじっていうかなんていうかもう!!




美女お母様に加えて目の保養ですわ………(感激)




生きてるうちにこんな素晴らしいものが見られるとは………………ん?



…………私1回死んでたわ。




ていうかテンションおかしいとは言え順応できたあたりなんていうかね、可愛い女の子の反応じゃないな。

夢見る女の子はもっと可愛らしい反応するんだろうな。




…………………。




今更ながら軽くショックを受けたところでとりあえず状況分析を再開。



見渡してみると今いる部屋はすごく広い。しかも高価そうな家具や装飾だらけ。

これでも物の価値を見る目はあるのでこの家はかなり裕福なんだろう。さっきの2人もかなり良さそうな服を着ていた。

メイドや執事がいるところ平民ではないことも分かる。窓からは手入れのしっかり施された庭園が見えてるし。



貴族……、それも上位のほうってところかな。


え?なんで貴族か分かるのかって?

異世界トリップっていったら王政だろ(大真面目)



どちらにしろこの先お金には困らなさそうなので安心する。



がめつい?生きるためには必要ながめつさもあるのだよ。私に健気さとか謙虚さを求めてはいけません!



人間は汚いのだよ……………。



まあ、これが長めの夢だと信じたい。











✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱












そんな淡い期待を抱いていた半年前。

全部夢の中の出来事だったお!なーんてことがあるはずもなく。



目が覚めて見えたシャンデリアにやはり夢などではなかったかと再認識。



あの後もひたすらやることもなしに寝る毎日。



今日も今日とて儚い赤ちゃんの私は寝たきりです。天井を見上げるのみです。ぶっちゃけた話、やること無さすぎてつまらん。



ひたすら侍女さんと執事さんとお母さんにお世話されてるんですよ。ほら…、おしめとかお風呂とかもう色々恥ずかしいわくすぐったいわだけど悟ることしか出来なかった…。



この世界と今の私の状況に関する情報は進展は2つだけあった。



まず、1つ目。言語がわかるようになった!

たった半年、ずーっと周りの喋ってるのを聞いてただけなんだけど、なんかいつの間にかわかるようになってた。



いやー、こんなすぐに分かるようになるもんだっけ?

とも思ったけども、とりあえず転生特典みたいな感じに捉えておきました。



で、2つ目。私、双子らしい!片割れくんがいるとか。



何やってんだてめぇと責めないでください生まれた時はパニクってて周りをちゃんと見る余裕なかったんです。

片割れくんすこーし先に生まれてすぐ別の部屋に移されたらしいし。私もその後すぐまた別の部屋に移動したみたいだし。



付け加えるなら未だその片割れくんには再会できておりません。双子って一緒にしとくものじゃないのか………?


と、考えているとドアがノックされる。



「お入りなさい」




と返事をする我が母親。言葉が貴族言葉。そして上から目線。なのに似合ってるっていう。

音を立てずに扉をあけて律儀にも一礼してから入ってくるメイドさん。ていうか格好でいうとメイドっていうより侍女の方があってるかもね、貴族の屋敷だし。


その侍女さんの後にもまた二人侍女が入ってきた。

派手さのない上品なドレスを手に抱えている。



優雅に頭を下げて入ってきた侍女さんに、母は尋ねる。



「何の用かしら?」



「お支度に参りました」



支度とな。何処かに出かけるのかな?ドレスをわざわざ着直すくらいだからそんな凄い場所なのだろうか。




すると、彼女…侍女はもう一個爆弾を落とす。




「陛下がお呼びでございます」





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