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ぼくの詩集

暮らしの安心

作者: 桜井あんじ

インターネットで だれか知らないひとに 心無いことを

ぼくだって 傷つけられるだけじゃなく 傷つけることもできるんだって 

確認すると

とっても 安心するよね

どうせ顔の見えない インターネットの世界 ぼくが誰だか 誰にもわからない

何を言っても 安全


そのひとが どうにもできないことで 責めよう

違う立場から見下ろして 優越感に浸れば 

とっても 安心するよね

ぼくは事実を言ってるだけ 間違ってない

だから何か言い返されたって 安全


集団になって 一人を攻撃

自分たちが正しいと みんなでお互い 認めあう

とっても 安心するよね

メジャリティは 常に正しいんだから

たとえ 間違っていたとしても 正しいんだから

多数派にいれば 絶対に 安全


いらいらするから 誰か弱い人みつけて やつあたり

それでぼくの心は メンテナンス完了しました

とっても 安心するよね

弱者は所詮弱者だから

報復されることもなし 安全


いつも一緒 誰かと一緒

つながってます 誰かと ひとりぼっちじゃ ありません

とっても 安心するよね

ひとりぼっちは 社会の敵だから

常に 自分は違うと確認しておけば 安全


暮らしの安心は 他者から奪い取らなきゃいけません

全員の分には 足りないのですから

そうなのです 足りないのです

足りないのです か?

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