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学校の池に住む人面魚
「203号室の人外さん」6・放課後~萌香~
のお話に出てきた、学校の池に住む
モブ人面魚2匹のとある会話です
登場人物?登場人面魚かな。
語尾に『〜』が付く鯉、鯉子
普通の話し方をする鯉、鯉未 の2匹
「海に行きたいわね。鯉子さん、こんど、そこの抜け道から出て海に行きましょう」
「鯉未さん〜それは良いわね〜」
鯉子が頭を向けた先にはコンクリートの壁に穴が空いていた。
「そう言えば、この前、ここの校長が池を覗き込んでいたの。そしたら風が勢い良く吹いて、なんと」
「なんと〜」
「校長のズラを吹き飛ばしてしまいました」
「あら〜それは災難なこと〜」
鯉未は楽しそうに泳ぎながら鯉子に話す。
「周りには誰もいなかったの〜?」
「たくさんいたわ、でも、みんな優しいから見て見ぬ振りをしたのよ」
「本当〜ここの生徒は優しいわね〜」
「でも、校長が校舎に入って行った後、生徒は全員大爆笑」
鯉未も思い出したかのようにケラケラと笑い始めました。
「それとね」
「なになに〜」
こうして今日も、人面魚達のお話は続くのでした。