表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/55

28部署に鬼が入って来た!①

話し的には本編の107と108の間くらいです

そして、今回の視点はいぬがみコーポレーションの28部署にいる火前坊!

はいはーい!オレはいぬがみコーポレーション第28部署に在籍している火前坊(がぜんぼう)だよ!チャームポイントは炎のように真っ赤な髪。それと、右のこめかみあたりに黄色いピン留めをクロスさせているところと整った顔といぬがみコーポレーションで2番目にイケメンな事かな〜(自称)。おっと、後半は自慢だったね!


で、そんな話は置いといて…


なんと、今日は新しく28部署に新人が入ってくるらしい。オレとしては女の子が良かったんだけど、これまた仏様のいたずらか入って来るのは男。


「えー、可愛い子が良かったー」


28部署の部長である小泣じじいに愚痴ると冷ややかな目で見られた。でも、そんな事でいちいち気にしているのはオレじゃないぜ!


蒼鬼(ソウキ)です。よろしくお願いします」


そんでもって入って来たのは長身黒髪、爽やかイケメンの鬼だった。名前はソウキらしい。ソウキの自己紹介とオレ達の自己紹介が終わると、メリーちゃんと飛頭蛮はソウキに何かを話し掛け始めた。


「飛頭蛮、一目惚れしちゃったかな〜?」

「………」

「がっきー。黙っちゃってぇ〜そんな顔しないのー」

「うぜぇ」


おまけに、キィまでソウキに駆け寄る始末。最初は新人とコミュニケーションをとろうとしているのかなーって思ったけど、どうやら違うらしい。


「いぬがみさんから聞いていましたけど、萌香ちゃんの同居人なんですよね?」

「そうだけど。もしかして、萌香の知り合い?あっ、そう言えば萌香が電話でメリーさんとか言ってたような」


おっと、メリーちゃんとソウキの会話に第3の人物が出て来たぞ。


「萌香さんの同居人⁉︎えっ!それは一つ屋根の下で…えっ、どゆことですか⁉︎」

「そのままの意味だけど」


キィはご主人様がどうのこうのと言いながら慌てふためいている。また、『もえか』の名前が出てきた。


「で、萌香ちゃんとは良い感じで?」

「あぁ」

「おおっ!」


飛頭蛮はニヤニヤしながらソウキに聞く。

ははーん、成る程な。話を聞いていて分かったことは、ソウキと28部署の女性陣は『もえか』という人物で繋がっているわけか。オレ、見た目はチャラそうでバカっぽく見えるけど意外と観察力あるんだ。


「と言うか何で萌香を知ってるんだ?」

「電話友&リア友ですから」

「私もメリー先輩と同じく」

「ご主人様と友人関係ですから」


ソウキは壁に手を置いて心臓辺りを抑えながら、なぜか沈んでいる。


「萌香、オレの知らないところで、こんなにも…」


ソウキを宥める女性陣。こなっきーとあずっきーはいつも通りに仕事をやり始め、オレとがっきーはその様子を見つめる。


「あいつ、馴れ馴れしいな」

「がっきー嫉妬しちゃってー」

「てめぇ、本当にうぜぇな」


がっきー…オレこれでも一応先輩なんだけど。それと、自分がイラついているからってオレに当たらないでくれ。ちょっと癇に障ったから意趣返しとしてがっきーに悪戯(しかえし)をしようっと。


「そんな性格だと飛頭蛮に嫌われるよ〜。と言うか、その性格だと振り向かせるどころか振り向きもしなー」

「火前坊、仕事しろ」


こなっきーから凄まじい妖気が漏れてきて、一旦、28部署の全員が固まる。こなっきーの妖気を色で例えるならそう、黒と紫と深緑が混ざった怖い色。


「こなっきーごめんねー。それとマジで怖いよ」


すると、漏れていた妖気が収まりいつも通り戻る。


「まぁ、こんな連中ばかりだが、よろしくな」

「こちらこそ、よろしくお願いします」


こなっきーがソウキに話し、オレたちは自分の席に座り仕事を始めた。ソウキの席はこなっきーの前の席か空いているから、そこね。


火前坊のそれぞれの名前の呼び方。


小泣じじい=こなっきー

岸涯小僧=がっきー

小豆洗い=あずっきー


メリーさん=メリーちゃん

飛頭蛮=飛頭蛮

キィ=キィ


ソウキの呼び名は次回で判明します

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ