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居酒屋『遊楽亭』店主の目標

12話、36話、51話

鬼とタヌキとカッパの飲み会

に出てくる居酒屋『遊楽亭』の店主

手長(てなが)のお話です



オレは居酒屋『遊楽亭』の店主、手長だ

この居酒屋『遊楽亭』は昔からある老舗の店。妖怪界のネオン街の片隅に置く、知る妖怪ぞ知る隠れた名店でもある。


そして、店の品の味には自信を持っているが、慢心したことはない。日々料理の研究を続けたり新作の品を考えたりもする。


そんなある日、金曜日だけ来る鬼の常連客が、店に持ち込みをして来た。別に持ち込みは禁止してねぇが、今の今まで持ち込みをした来た客はいねぇから珍しく思った。


鬼が持って来たのはタッパーに詰めたナスの煮浸し。そして、鬼と一緒にいた常連客のカッパと化けたぬきが、その鬼が持って来たナスの煮浸しをつまむと美味いと言った。


しかも、カッパが『またここの店とは違う味ッスね』と言ったのが印象的で、その味が気になったから、オレも食ってみた。


「ちっ!」


思わず舌打ちする程、美味かった。味付けにしろ食感にしろ、オレの店ではまた違う美味さ。もう、店が開けるんじゃねぇかと思うくらい美味い。


どうも、金曜日だけの常連客の会話を聞いていると、そのナスの煮浸しは鬼が住んでいる部屋にいる人間が作ったそうだ。しかも、(よわい)15の少女。名は、鬼の話を聞いて萌香(もえか)と分かった。


「上には上がいるってことか」


味の向上ためにも、店の奴らを今まで以上に満足させるためにも、オレは萌香から学ばせてもらうぜ。

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