探偵、飛頭蛮①
夜の我楽多屋②を読まないと、少し難しいお話かな?
それと、本編に飛頭蛮を登場させることにしました。いつかは分かりませんが、そのうちに登場させたいです。
それでは本文をどうぞっ!
我楽多屋の蓮さんの命により私は今、同じいぬがみコーポレーションで働く先輩の小豆洗いさんを物陰から観察中です。
蓮さんからの話によりますと、どうやら
、小豆洗い先輩は私の上司であるメリー先輩に恋をしているようです。そして、小豆洗い先輩はメリー先輩に話し掛けられると照れ隠しか小豆を投げつけるそうです。ですから、我楽多屋の蓮さんが小豆洗い先輩から小豆を取ってしまったそうです。そして、小豆洗い先輩がちゃんとメリー先輩と会話することが出来るかどうかを見てほしいと蓮さんから頼まれました。
小豆洗い先輩はいわゆるツンデレというやつですね。
さて、今、小豆洗い先輩は小豆を取られているので手にはいつ抱えている小豆が入ったザルがありません。だからかな、さっきから落ち着かない様子です。
「あっ!」
メリー先輩が小豆洗い先輩に、何か質問しています。少し遠くて聞き取りにくいですが、何やら仕事の話ですね。
おぉ、メリー先輩が小豆洗い先輩に話しかけた途端、小豆洗い先輩の顔がみるみる赤くなってきました。りんごみたいですね。それから、小豆洗い先輩はデスクの引き出しからヘッドホンを素早く取り出して耳に当て、デスクに突っ伏してしまいました。
これでは、メリー先輩の話が聞き取りにくいではありませんか!それにメリー先輩も困り顔で、おろおろしています。
あれ、メリー先輩が私の方に来ました。
「メリー先輩、どうしましたか?」
「飛頭蛮ちゃん、この資料について、小豆洗いに聞きたかったんだけど」
「寝ていますね」
「私が話すとあぁなるの。はぁ、私、嫌われているのかな?」
「違いますっ!小豆洗い先輩はただのツンデレだけです!」
「つ、ツンデレ?」
「はい、ツンデレだけなので、メリー先輩が気に病む事なんでありません!」
「そうかな」
そうです。もう、小豆洗い先輩のせいでメリー先輩が困っているではないですか。これは、蓮さんに報告しなくてはなりませんね。




