ガーゴイルの兄弟
そのころガーゴイルの兄弟、ガーレフト&ガーライトは・・・・・
「うむ、草もなかなか旨いな、弟よ」
「うむ、確かに旨いな兄よ」
最初にしゃべったのが兄のガーライト、その次がガーレフトらしい。
二人は、海峡からラピスへ続く道の脇に生えている草を茹でて食べていた。
・・・・・・文字どおり『道草を食っている』
そんな時、ガーライトの目がカッ!っと開いた。
「伝令が入ったようだ弟よ」
「じゃあ、聞いておいてくれ兄よ。俺は草を茹でておくぞ兄よ」
この兄弟、アホではないのか?というツッコミを入れないでもらいたい。
魔物にも個性はあるのだ! by 闇ちゃん という格言もあるからな。
「ほにゃほにゃ〜〜〜ほにゃほにゃ〜〜〜」
この伝令方法はスラリーか弟よ。
俺はすぐに応答するぞ弟よ。
「こちらガーライトだ弟よ」
「どうも、スラリーです。あと、弟よって入れないでもらえます?」
やはりスラリーか弟よ。しかし、それぐらい良いではないか弟よ。
「お前も っす と入れるのを我慢するのはつらいだろう弟よ。
それと同じなのだ弟よ」
なるほど、確かに一理あるっす。
ちなみに目上の人には了解を得ない限り『っす』をいれないことにしているっす。
「じゃあ、私も入れるっす。伝令は、移動先をラピスから古代遺跡へ移動することっす」
「何故だ弟よ。ラピスを固めるとのことでラピスへ補充に向かっているのだぞ弟よ」
「ラメス村で勇者団が結成されたらしいっす。早めに
潰したいらしいっす。ガーグ様がそういってたっす」
納得したぞ弟よ。だが実際、熱いところが好きなのだ弟よ。だが命令なら仕方が無いな弟よ。
「わかったぞ弟よ。たしかラメス村は、古代遺跡〜草原の間にあったな弟よ」
「そうっす。他にも伝令があるのでもう通信を切断するっす」
「わかったぞ弟よ」
そこまで話し終わるとスラリーは、「ほにゃほにゃ〜〜〜ほにゃほにゃ〜〜〜」と、通信を切断した。
最近は物騒だな弟よ。少なくても緊急配属先変更は最近無かったのだ弟よ。
俺は、弟にそのことを告げると、草を食ってから古代遺跡に向かったのだ弟よ。




