私が成長する話、それか幼少期
今回は説明です。
あまり長くしないように心がけたつもりですが…
多分長いです。
主人公の容姿とか出てくるので、そこさえ読んでいただいたら飛ばしてもらって構いません!
さて、話は飛ぶようですが、
私、5歳になりました。
いやー、めっちゃ成長したね!
そして早い!
…何故かというと、この5年間は私の(自主的な)お勉強期間だったから。
そんなの聞いたってつまんないよね?
そして、私には2つ年下の弟ができた。
今3歳で、私のことを「ねぇね!」と呼んでついて来て可愛い。
名前はハルト。
これも御先祖様からとったそうな。
お父さんもお母さんもまだ気づいてないが、ハルトには相当な魔術の才がある。
私から見て、多分この国の魔術師団団長クラスの力は持っている。
わぉ、我が弟ながらチートですね。
そうだ、私のことを話すのを忘れていた。
私の見た目は黒髪紫眼の10人中10人が「…誰かいた?」というくらい普通の容姿の子ども。
もちろん前世と顔は違って、お父さんとお母さんの遺伝はある。
…それならもっと美少女に生まれてもおかしくはないんだけど。
反対に、ハルトはとても美少年に育った。
さらさらの銀髪にお母さん譲りの碧の瞳、すべすべで白い肌に高い鼻、ほんのりピンクの頬にぷるぷるの唇…
お前は女の子か!!
どうやら両親の遺伝のいいとこは全てハルトに行ったようだ。
そんな可愛い弟に「ねぇね!」なんて呼ばれてついてこられたら当然デレデレになるよね。
…甘やかしはしないけどな!
「ねぇね!森!」
「あー、はいはい、森に遊びに行くのね」
「うん!」
私が森の入口付近で薬草(勉強したやつ)を摘んでいると、ハルトがとてとてと歩いてきて私の服を引っ張った。
私はハルトに少し待つように言って、家の中に薬草を置いて出てきた。
この世界はどこに行っても四季があり、一応南国とか北国とかはあるけど、時差とかはない。
そして今は夏である。
水筒を持ち、ハルトの手を引いて森の安全なお花畑へ連れて行く。
「ねぇね!お花!わっか作る!」
「いいよ、じゃあ競争!」
それを聞いたハルトは急いで花を摘み始めた。
この世界には魔物というものがいる。
魔物は魔族と魔獣の二種類に別れ、魔族は知識を持ち、魔法に長けた、外見は人間と変わらない生き物で、魔獣が魔法を扱うが知識を持たず、そこらの獣より少し厄介な生き物。
魔獣も魔族も自分たち以外のものを食べるので、当然人間も捕食の対象である。
この森はどうやら精霊の加護があるので魔物はいないが、魔物のせいで街一つが無くなったこともあるので、気をつけなければならない。
精霊というのは、目に見えない神様(笑)の遣い。
天使は天界で暮らす神様(笑)の補佐なので、この世界に来ることは稀だが、精霊はこの世界にずっといる。
精霊は魔術の属性の分だけ種類がいて、この森は土の精霊の加護を受けている。
また、魔術と魔法の違いは、魔術は人間が使うもので、魔法は魔物が使うもの。
適当?そんなことはない。
魔法は純粋な魔力量によって左右され、媒介を必要とせず、詠唱や陣は使わないで、魔力をそのまま放つものだ。
魔術は媒介を必要とし、例えば指の動きとかでもいい。
複雑な陣や詠唱を使うことで、威力が増し、魔力が少ない人でも大きな効果を発揮できる。
属性は今発見されているものでは7つ。
火、水、土、風、雷、闇、光。
魔物も人も大部分は一つの属性しか持たない。
過去に全ての属性を持つ魔族だか人がいたらしい。
ついでに、ハルトは光と風を持っている。
エルフ、龍、ドラゴンなどは精霊術を使う。
精霊術とは精霊にお願いして世界に干渉する術のこと。
ついでに、獣人は魔力を持たず、精霊術も使えない。
代わりに身体能力が高く、純粋な戦闘力ではどの種族も遙かに凌駕する。
…だから私誰に説明していたんだろう?
キリヤの自己評価は正当です。
美形見慣れ過ぎて自分を卑下してるわけじゃありません。
この世界の誰も知らないのですが、紫の目というのはこの世界にキリヤ以外居ません。
でも、みんなどこかにはいるだろ、くらいには思ってます。