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最強な賢者様と私の話  作者: 天城 在禾
プロローグ
3/134

私が死ぬ話、あるいは宇宙 パート③

お気に入り登録等、ありがとうございます!!

この小説は3の倍数の日に更新される予定です!

拙い作品ですが、息抜き程度に楽しんでいってください!

んー、あの声は確かお隣のお兄さんの声で…

ニートで自称神(笑)だったのに…

何で光ってる球から声がするんだ?


「おい、桐耶ちゃん、自称じゃないぞ。実際神だから」

「えー、いやだー。画面の向こう側の可愛い女の子にハァハァ言う神様(笑)とか」

「…」

「おい、あれはあいつ本人の意志であって俺のじゃないぞ。…そんな目で見るな」


私の発言に、黒髪黒目の美形なお兄さんな外見の天使っぽい人が光の球に冷たい目を向けた。

ん?なんかこの天使っぽい人見たことある気が…


「はじめまして、桐耶さん。あなたの曾々おじいさんの朔耶です」

「はぁ、ご丁寧にどうも。あなたの孫の孫の星野桐耶です。誰かに似てると思ったら私の兄ですね!祖父がそう話してました」


なるほど、まだ曾々おじいちゃんは転生してなかったんだね。

まぁ、曾々おばあちゃんがお花畑で手招きしてるくらいだから当然か?


「…とても冷静ですね」

「混乱し過ぎで逆に冷静になったんだろ」


ええ、そうです。

私とっても混乱してます。

だから逆に冷静になったって言うか…

まぁでも一回死んでるから。


「それじゃあ、さっさと本題入るか」

「神様(笑)、一つ聞きだいんだけど、お隣のお兄さんに乗り移ってたの?」

「あぁ、そういうことになるな。もちろん同意の上だぞ?さすがに勝手に体乗っ取るわけにはいかないからな」

「…じゃあ俺は神!って言ってたのは神様(笑)だったんだね」

「…いや、あれもあいつだ」


い、痛い。何がって心が。

あー、お隣のお兄さん、元気かな。

…元気だといいな、うん。


「…で、私はどんな世界に行けばいい?」

「何だ、聞いてたのか」

「うん。その世界で何かしなきゃいけないんだよね」

「あぁ。桐耶には魔法が存在する世界に行ってもらう。現代日本で育った桐耶には大変だろうけど、我慢しろよ」


初っ端からそれかよ。

我慢くらいするって。

ふわふわと漂う神様(笑)は私の周りをくるっと一周した。


「そこで、桐耶にはある人物を助けてほしい」

「ええ?ある人物って誰?」

「見れば分かる」

「投げやりな…てかほとんど命令だよね。まぁ分かったけどさ。その人を助ければいいんだね?じゃあ、私からお願いがある」

「…なんだ?」


私の柄じゃないのは分かっているが、それでも、このお願いは叶えて欲しい。


「私に関わって、私の死を悼んでくれた人達に、小さな幸せを運んでほしい」

「…それだけか?」

「それだけ。叶えてくれるよね?」

「当然だ」


わーい、流石神様(笑)

まともな死に方してないからね。

せめてもう少し綺麗な死に方しとけばよかった。


「よし、ならさっさと行ってこい」

「え、ちょ、ま…」


私の意識が強制的にシャットアウトされた。




 

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