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プロローグ
その世界には、風の音すらしなかった。
空を覆うのは、雲1つない完璧な「白」。
雪は音もなく降り積もり、街は静止画のようで美しい
かつて人々を苦しめた「格差」も「飢え」も「争い」も、そこには存在しない
ただ一人の男が振るう神権『冥優之聖王』の理によって、世界は巨大な、そしてあまりにも穏やかな柩へと成っていた
高い玉座から、その景色を見下ろす男がいる。
アマキ・モート。
聖者と崇められ、救世主と称えられる男
彼は、その白々しいほどに美しい「平和」を眺め、仮面の下でひとりごとを呟いた
「…静かだな誰も泣いていない、傷ついていない……これこそが君の望んだ世界だろう?…答えてよ」
右手の人差し指に嵌っている六つの星が宿る聖紋が刻印された怪しく輝く白銀の指輪を左手で優しく撫でながら発したその声には神としての威厳よりも、どこか苦しそうなほどに深い孤独が混じっていた。
不定期で更新してはいきますが一週間に一回は更新します、
遅れたらその時はきっとどこかの話に修正を入れてるので許してあげてください
どうぞ皆様温かい目で見守っていてください




