第13話 実は心がクリーかもしれない悪役令息(side 正義)
-side 正義-
「精霊様と契約しただと!?!?」
とある一室に宰相アクセルとジークハルトの監視役であるタマが座っている。
相変わらず、冷静を失って報告に来ているタマと少し動揺した様子のアクセル。
タマはジークハルトが精霊と契約した様子を大興奮で伝えた。
「それでですね!凄いんですよ、精霊様の光!あの神々しい光といったら……この世のものとは思えないほどに美しい」
「なんでちょっと興奮気味なんだお前は……」
子供のようにはしゃぐタマを父親のように温かい目で見つめるアクセル。
なんだかんだで、こいつらもいい奴らである。
「それにしても確かに。精霊といえば、数々の恩恵を主人にもたらすと言われている。かつてはその力を使い、平民から伯爵にまで成り上がった英雄貴族がいたほどだ」
ちなみにこの英雄貴族というのは、アリスの祖先である。
光の精霊と契約して、悪を打ち倒した英雄だ。
「これが俺に近しい人物だったらよかったものの……よりにもよってポチデズモンドの息子だとは」
悪と言ったら、ポチ=デズモンドと言われるくらい、貴族の間では有名な一族。
よりにもよって、今にも破滅寸前な彼らのもとにエンシェントドラゴンと精霊が味方についてしまった。
もはや、かの一族は国家戦力を持っていると言っても過言ではない。厄介極まりないだろう。
このまま、勝手にデズモンド一家は滅びるだろうと思って静観していたこの国の国王や宰相は大慌てである。
「いっそジークハルト様だけでもこちらに取り込めませんかね」
「あははっ!まさか!……いや待てよ」
アクセルは少し考えた様子で独り言を呟く。
「精霊は心の綺麗な人間しか懐かないという」
「それってぇ!」
「まさかあやつ……、いやまだそう決めつけるのは安直だ。なんであのポチ=デズモンドの息子なのだから」
状況判断だけで判断せず、エビデンスを求める用心深いアクセルはさすがこの国の宰相にまで出世した人物である。
「エビデンス忘れてるようじゃ無理か。エビデンスはね、入れとかないと」
「なんか言ったか?」
「ななな、なんでもございません!」
そして、アクセルが考えていたことをしっかりと読み取ったタマも流石有能アクセルの側近だと言える。若干のナルシズムを感じるのは確かだが。
「まあ良い。一旦、お前とジークハルト殿の接触を認める」
「……!」
「うまい具合に奴の内情を探ってこい。あわよくば、仲間に引き入れよ」
「はっ!」
こうして、ジークハルトの生活は新たな波乱が待っている可能性が多分メイビー出てきたのかもしれなくなくなくない。
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-1章完-
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