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いのちがけのとびげり!

呪剣(ネメシス)

それは与える物であり、奪う物。

不可避レが持つ「呪剣ネメシス」それは、人によって作られた剣ではなく、世界によって創られた剣。

その呪いは何処へ行くのか。


「やっぱお前、他のやつより明らかに小さくねぇか?」


今、彼の前には二匹のダルウェンがいる。だがその片方が今まで狩ってきた牛よりもかなり小さいことが分かる。


「こっちも時間が無いんだ」


その言葉と同時に距離を詰める。そして彼は、普通の大きさのダルウェン目掛け一太刀。完全には切れないが()()()()()。そして、不可避レは今武器を一つしか装備()()()()。その手に剣は持ったままだが、ダルウェンにつけられた傷にはもう一つの剣が刺さっている。



その瞬間、目の前の灰が(ダルウェンだった物が)朽ち果てた。


「やっぱドロップアイテムも()()のか…これはやっぱ普段使いには出来そうにないな」


小さきダルウェンにとってそれは、見慣れているはずなのに、初めての光景だった。いつも、外敵(プレイヤー)に狩られないように、長年生き続けるために、小さきダルウェンは守られて過ごして来た。成熟個体のダルウェンは一匹で生きていける強さを手に入れた。だが、小さきダルウェン(「レア」)は大きさを捨て、火を捨て、一匹で生きることを捨てた。


「やっぱり、お前が「レア」だろ」


今目の前にいる外敵(プレイヤー)を倒すには、自分が倒すしかないと本能(AI)が理解する。


『モ゛オ゛ォ゛ウ』


「そっちから来るなんてありがたいね!」


武器を変え、大剣(ロマン)を二つ構える。「レア」にとってそれは、この場を乗り切る最後のチャンスだ。


「当たれ!」


一心不乱に目の前の小さきダルウェン(「レア」)を狙い大剣を振り回す。だが、それを掻い潜り、彼の腹目掛け飛び蹴りを放つ。


「ノーダメか、ノックバックで距離を離されたな、投げるか?勿体無いなぁ」


そう考えていると周りから三台の軽トラ(三匹のダルウェン)が突っ込んでくる。


「まじめんど!「レア」を逃すための時間稼ぎか?」


この三匹は偶然不可避レに突撃したわけじゃない。


「さっきのキックがトリガーか?」


「レア」の全身にはフェロモンが出ている。それは、味方(ダルウェン)を呼ぶために常時だしている。そのフェロモンを、すべて危険信号に変えて、キックで相手につけることで圧倒的質量(走るダルウェン)を相手にぶつける。


「とりま、カウンターで一体持っていったけど、あいつ(本命)に逃げられるのが一番まずい。だぁぁああ!めんどくせぇ!これでもくらっとけ!」


そして轟音(爆発音)と共にダルウェンが肉に変わる。そして、


「『我龍天生(最後の仕上げ)!』」


その声と共に「レア」がドロップする。












画竜点睛→我龍天生

いい加減にしろよ名前変えるの二回目やぞ


りゅーはこのときリビングで飴舐めてます


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