本当に非常に不服ですが、
船、賭博、何も起きないはずがなく…
「こ、これって…」
周りを見ると大量のプレイヤー。だが、そのプレイヤーの視線は一つの大きなモニターに集まっていた。
「差せ!差せ!」
「抜け抜け抜け!!!」
「うおぉぉおおお!!」
「いやぁああ!」
〈賭博場〉
その表示と共にフロアのBGMが変わる。
「賭博場だ!」
ここはフビー島行きの船、「動空船」売店やバーはもちろん、賭博場や闘技場まで完備している。
『よぉ、ここにくるのは初めてか?』
「えっ、はい!」
かなりガタイのいいお兄さん(NPC)にいきなり声をかけられて反射で答えてしまった。
『ここはなぁ、世の中の荒くれ者が集う場所。「賭博場」だ。ここでは特別な通貨「エメラ」を賭けることができる。換金は一ルドで十エメラだ。』
その後も詳しい説明を受けた。簡単にまとめると、
・この店でできる賭け事は三つ、ワマグランレース、ベレセグリチャンス、フヴルドシチー
・交換、獲得したエメラはどこの店(賭博場)でも使える
・エメラでしか交換ができないアイテムがある
・エメラからルドへの換金は不可
「なるほど…」
そう呟き頭を抱える。やべ、金がない。賭け事は好きだ、だけど最後の「エメラからルドへの換金が不可」がかなりきつい。
「今回はやめておこうかな」
そう答えるとかなりガタイのいいお兄ちゃんが、
『おう!どこの店でも歓迎するぜ!』
その返事とほぼ同時に
《まもなく、フビー島に到着します。》
「あっ!不可避レ探さなきゃ!」
そう思い船内を駆け回る。
「あっ!いた!」
「船の中で何か収穫あった?」
「面白そうな場所があった」
話しながら船を降りる。プレイヤーがぞろぞろと降りてくる。
〈フビー島 港〉
「人多いし早めにダルウェンをさがしたいなぁ」
そう言いながら視線を不可避レに向ける。
「はぁ、『我が足よ!』」
不可避レがそう呟いた瞬間目の前にオープンカーのようなものが出現する。
「なにそれ便利そう」
「これ燃費悪いんだよなぁ、早く乗って!」
そう急かされ飛び乗る。うーん、クッションが硬い。
「じゃ、運転よろし『運転を開始します。』
彼女の言葉を無視するように出発。
「じゃ、ざツナスープ!ダルウェンがいるところまでよろしく」
『目的地をデノパン平原に設定しました。』
「あばばばばば」
「風がきもちー!」
りゅーが風で吹っ飛ばされそうなのを押さえながら景色を眺める。目の前にかなり大きい川が現れる。
「デノパン平原とか久しぶりに来たけどやっぱ暑いなぁ。ざツナスープ!『脚を解放せよ!』」
『了解しました。離陸します。』
オープンカーの形をしていた物に翼が生え、空を飛ぶ。
「帰り用に節約しないとな」
「お、おぇ、三半規管が…」
「もうすぐだし我慢しとけ」
『目的に到着。着陸します。』
何もおきなかった…
言い訳、早くバトルシーンを書かないときつい
ギャンブル編も書く予定




